もうすっかり秋色に…色鮮やかな彩りの時季を迎えた剱・立山の峰々[8] | H・てつののんびりブログ♪

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黒部市内の公立小学校に勤務しています。地元の富山やお隣信州の北アルプスの風景,春夏秋冬の季節の話題,日常の出来事などを中心に綴っています。

前回のブログの続きになります。

 

翌日10月1日はまだ空に星明りが瞬く早朝4時半に起床し、5時ちょうどに宿泊地の室堂平を出発しました(登山では早起きが基本です)。

9月下旬から10月半ばにかけての室堂平周辺は秋山を楽しむ登山者のほか、一足早い紅葉を目当てにいらっしゃる方々も多く、特に週末はかなりの賑わいになるのですが、さすがにこの時間帯はほとんど人気もなくて静寂につつまれています。

 

この日の山行予定は、新室堂乗越を経由して別山乗越へ向かい、そこから別山平~剱沢キャンプ場~剱岳登山口までぐるっと巡って室堂平に下山する、というもの。

昨日と同様に、美しくも荒々しい剱岳の眺望とナナカマドやミネカエデの紅葉(黄葉)や、足下のチングルマの真紅の色付きなどを同時に楽しむ事の出来る登山コースです。

 

一般的に標高が100M高くなると、気温は逆に0.6℃低下するとされていますので、単純計算では標高250M以下の平野部と標高約2,450Mの室堂平とでは12℃以上は気温差がある事になります。

稜線で紅葉が始まる頃には最低気温が氷点下になる事も珍しくなく、この日もおそらく2,3℃くらいまで冷え込んでいたのでしょうね…高山植物や樹木の葉っぱには白い霜が降りていたなぁ。

 

とはいえ、これだけ寒いと体力の消耗も抑えられますし、この日も時折小休止をはさみながらもかなり順調なペースでてくてく登る事が出来ましたよ~。

お天気も言う事なしでしたし、ついつい急ぎ足になりがちなのですが…後々の事も考えてオーバーペースにならないように気をつけて足を進めていきます。

 

そして7時10分過ぎ、剱御前小舎の建つ別山乗越に到着!!それと同時に、室堂平を過ぎてからしばらく姿が見えなかった剱岳ともバッチリ再会する事が出来ましたよ~!!

標高2,999Mの剱岳、奥大日岳山頂からのぞむのとはまた一風異なる山容…巨大な岩の塊を荒削りしたかのような鋭さと険しさを魅せてくれます。

この山岳景観に出会えると疲れも一気に吹っ飛びますし、登山気分もますます高まるというものです♪

 

早朝ですので青空も空気も澄みきっており、眩しい秋の朝陽に映える剱岳の向こうには白馬岳をはじめとする後立山の峰々の姿ものぞむ事が出来ましたよ~。

 

まだ陽の当たっていない場所のチングルマの葉っぱには、白い霜が描き出す造形が…陽が射すとあっという間に融けて消えてしまう、儚くも美しい自然の芸術です。

 

続きはまた後日、ご紹介させていただきますね。

 

それでは今回もひき続き、今夏に登ってきた際の剱・立山の峰々の山岳景観を合わせてどうぞ♪

標高3,015M、大汝山から後立山連峰の方向に目をやると、はるか彼方に富士山の姿がまだしっかり見えていました(いちばん遠方に見えている山並みのところなのですが、お分かりいただけますでしょうか)。

 

さすがは富山県最高峰、山頂直下には真夏でも雪がしっかり残っています。

まさに天空の大地…地面と大空とが出会う場所ですね。

 

さてさて、ハロウィンを明日に控える今日10月30日、秋の彩りを探しに富山市にある豪農の館・内山邸に久しぶりに出かけてまいりました。

富山の紅葉前線ももうかなり麓のほうまで下りてきていまして、現在は標高1,000Mから800Mくらいの地点がいい色付き具合になってきているようなのですが、市街地でも場所によっては鮮やかな錦秋の彩りに出会えますよ~。

 

梅園のかたわらに一本だけ植えられているカエデ、陽当たりのよい枝の葉っぱはもうすっかり真っ赤に染まっていました。

 

裏庭のモミジの色付きはまだまだこれからでしたが、お茶室の前には黄色いツワブキのお花がまだ残っていました。