脱原発の意味するもの | 水と蛍と夢あるまちづくり           志村はじめの 「少閑万感」                      
2012年09月19日 10時23分46秒

脱原発の意味するもの

テーマ:政治

 「原発ゼロ」撤回要求 経済3団体 共同で会見 の見出しが今朝の一面にありました。果たして「原発ゼロ」は、経済の成長戦略を阻害するだけのものでしょうか。フリーの国際情勢解説者を名乗る、田中 宇(サカエ)氏の論(抜粋)を紹介します。

   * * * * *

 『これまで日本では、原発から出る使用済み核燃料を再処理し、高速増殖炉などの燃料として使う「核燃料サイクル」を確立して高レベル放射性廃棄物を減らすことを目指し、青森県は六ケ所村への再処理施設の建設を認めてきた。

 高速増殖炉「もんじゅ」は、何度も事故を起こしてほとんど稼働せず、核燃料サイクルは技術的に破綻している。だが、政府が核燃料サイクルを正式に放棄すると、現在、全国各地の原発敷地内や六ケ所村に、サイクル確立までの一時保管のかたちで置かれている使用済み核燃料が、永久に置かれることになる。それは、青森県や原発立地の自治体にとって容認できない事態だ。だから核燃料サイクルは、技術的に破綻しても、建前として政治的に継続されている。

 しかし、原発の全廃が実現すると、核燃料を燃やす炉がなくなり、必然的に核燃料サイクルは終わりになる。だが、核燃料サイクルの廃止は、高レベルの放射線を出す使用済み核燃料を日本国内のどこか(今置いてある各原発と六ケ所村、もしくはその他の新たな場所)に恒久的に置くことを意味する。

 原発は、稼働している限り、電力会社から電力料金の一部が地元に還元されて地元がうるおうが、核廃棄物の最終処分場は、建設するときに地元をうるおすだけで、その後永久に、地元が放射能漏れや風評被害の脅威にさらされる。』

 『民主党が決めた当初の案では、原発全廃と同時に核燃料サイクルの廃止も盛り込まれていた。だが、サイクル廃止と聞いたとたん、青森県や六ケ所村は、核の最終処分場にされることを恐れ、全国の原発から搬入され保管されている使用済み核燃料を、県外・村外に持ち出してくれ、と政府に要求し始めた。このままでは政治的に収拾がつかなくなるため、政府・民主党は、原発は全廃するが核燃料サイクルは続けるという、ちぐはぐな政策を発表した。同様に、政府が発表した政策では、原発は全廃するが、建設中の島根県と青森県の原発は、そのまま建設を続行すると決めた。これも、地元に巨額のお金が落ちる原発建設を、途中でやめたくないという地元政界の強い意志があり、政府はちぐはぐな政策にせざるを得なかった。』

 『日本は、六ケ所村のほか、これまで英国とフランスに使用済み核燃料の再処理を頼んでおり、英仏から大量のプルトニウムが日本に送り返されてきている。このプルトニウムをどうするかが難問となっているが、世界の流れに沿ってうまくプルトニウムを処分したり、核燃料サイクルを公式にやめることを決めないと「日本は核武装しようとしている」という嫌疑を国際的にかけられかねない。』と田中氏は警告している。

ホタル(蛍)さんさんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントする]

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス