今日からは4(B)の和訳問題の解説です。下線部以外の箇所も含めて、少しずつ読んでいきましょう。
① If a welfare state is acting on behalf of the community at large,
・welfare state =福祉国家
・on behalf of =~ために
・at large =全体(としての)
ここは表現が分かればすんなり読めますね。
→「福祉国家がコミュニティー全体のために行動する場合」
② it can distribute resources on the same basis to every member of that community,
・itは①の主語であるwelfare state(福祉国家)を指しています。
・distribute+O =Oを分配する
・resource =資源
・on the basis =基盤で
ここも、表現を確認したら読めます。
→「(福祉国家は)そのコミュニティーひとりひとりの構成員に対して同じ基準で資源を分配する(ことができる)」
③ ...or it may operate selectively, providing resources only to those who need or deserve help.
・operate =動作する
ここでは主語がwelfare state(福祉国家)なので、「機能する」と訳す方がいいかな。
・selectively =選択的に
・providing以下は、it may operate selectivelyという完全文のあとに、「現在分詞(-ing)~」と続いているので分詞構文です。...and provide resources~ と理解して読むといいでしょう。
・only to those who.... =...人々に対してのみ
・deserve+O =Oを受けるに値する
直訳をつくると、
「選択的に動作し、援助を必要とする、あるいはそれを受けるに値する人たちに対してのみ資源を提供する」となります。
「選択的に動作し...」の日本語は自然にしたいですね。
②では「同じ基準で資源を分配する」と述べられていたのに対し、
③では「選択的に動作する...」となっているので、
「同じ基準ではなく、資源を分配する対象を選んで分配する」というニュアンスであると推測できますよね。
さて、いよいよ下線部ですが....この続きは次回です。
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(次回に続く)