イベントぎゅーぎゅー詰めの3月。
振り返っていると現在に追いつけないので、
リアルタイムに、昨日参加した
NECワーキングマザーサミットの感想。
感想っていうか、感動。興奮。熱狂。

私が、NPO法人マドレボニータの産後クラスに参加したのは、
うり子の産後、ちょうど2年前の3月。
(おおお、ちょうど2年だー。まだ2年!?)

うり坊の産後は、「はやく会社に戻りたい~」と泣いて過ごし、
復職したらしたで、「こ、こんなに思うように働けないとは!」と愕然とし、
私がワーキングマザーになろうなんて、身の程知らずだったんだ……、
育児と仕事の両立なんて、私には無理だったんだ……、
といじけてました。
「私の人生、こんなもんだったんだな……」と。

でも、マドレは私の人生を変えました。
過言ではない、と言うときはたいてい過言ですが、
これは本当に、過言ではありません。
だって……、今の私、本当に元気、でしょ?(笑)

それ以来、私はマドレにどっぷりで、
クラスや催しにもたくさん参加してきました。
マドレのすばらしさを語り始めるとキリがないのですが、
何が言いたかったかというと、
2年間どっぷりはまっていると、
イベントの開催を知っていても、
「きっと素晴らしいんだろうなー」
「きっと盛り上がるんだろうなー」
「きっと感動するんだろうなー」
と、なんとなく予想がついてしまうような気がして、
まあ、今回はいいかな……、と思ってしまいがち、だったんですね。
私の場合。すみません。

でも、でも、でも!!!

昨日のワーキングマザーサミットは、
そんな期待や予想をはるかに超える、
笑いと涙の波がすごくって、もう、本当に、感動。
イベントの完成度が、すごい!
さすがマドレボニータ!

月曜日の午後3時間にわたるイベントで、
子どもは同伴不可(生後90日以内はOK)だったので、
我が家は子どもたちのために実家の母にまで来てもらいましたが、
来てもらってでも参加して、本当によかったです。

会場の盛り上がり、参加者の熱狂については、
ツイッターのハッシュタグ #wmadres
NEC×STAND の中継モバチュウ 
や、マドレ関係の方々のブログ、
ここでは代表して、シマコ先生……のご三女(笑)
などなどをごらんいただくとして、

ここでは、私の心に残ったことがらを……。

まずは、女性にとって「はたらく」ことを語れる“場”の必要性。
復職するにあたって、不安があると、情報を集めてしまう。
でも、自分のなかに“軸”がなければ、
集めた情報に翻弄されてしまう。

情報だけでは、人とかかわれない。
サロンのような“場”で、人にかかわりながら、
自分自身に向かい、思いを表現し、わかちあう、
というプロセスを経ると、
自分で不安を整理して、課題としてとらえなおすことができる。

サロン参加者のアンケートを見た、
NPO法人ファザーリング・ジャパンの安藤哲也さんのコメント。
「父親で同じ調査をすると、逆なんだけど、実は同じことで、
働くことへの不安ではなくて、育児への不安、が多く出てくる。
さらに父親にとっては「育児を語れる場」がない、になるのでは。
自分の気持ちを整理したい、体験・経験談を聞きたい、というのはまさに同じ。」

不安も、課題も、なにかひとつで解決するわけではない。
サロンのような“場”は、母親自身のエンパワメントであり、
自らの力を発揮し、自分で課題を解決する力を育むプログラムである。
そして、それらを経て、すべてを
自分自身の責任で選ぼうとする姿勢こそが「美しい母」。

特に私は、パートナーシップの問題についてすごく悩んでいて、
というか、もう半分あきらめて開き直っていたのだけど、
それも、私だけではない! と勇気をもらいました。

夫婦で思いをシェアするためには、
「まず白紙とタイマー!」……ではなく、
雰囲気作り。お酒とか間接照明とか。
……というのは、安藤さんのアドバイス。

第一部のNECワーキングマザーサロン報告に続いては、
第二部、私たちの人生・仕事・パートナーシップを語ろう、
ということで、みんなでシェアリング体験。
これもマドレのすごいところ。
たまたま、偶然、となりの席に座っただけの方と、
コミュニケーションのワークをするわけです。
すると、その人の生き方、姿勢、取り組みが、
みるみる伝わってくるのです。
私も、昨日すごい出会いをしてしまいました。
これから、同志になっていきそうな予感までしています!

そして、第三部は、
「ワーキングマザーサロンファシリテーターが語る
人生・仕事・パートナーシップ」。

最初に登場した、岡島さん。
「人生」についてのプレゼンで、
すごく精力的にお仕事も活動もされて来た方なのに、
だからこそ、今感じている人生のあらたな壁。
「実は、夫とは仕事や活動についてきちんと話し合っていない。
話し合わなければ、いずれ衝突することは目に見えている。
でも、今は、きちんと向き合って話し合うのが、すごく怖い。」
……と。

ホールの200名の聴衆の前で、
パワポとマイクを使って堂々とプレゼンしている女性が、
パートナーと向き合うのが怖い、と言っている!
のですよ。
私も……実は同じ状況かも、なので……。

次に登場したのは、八田さん。
この方の「仕事」のプレゼン中、ものすごい寸劇が挿入され、
それはもう圧巻! っていうか、爆笑!
だったのですが、
それに勝るとも劣らず印象的だったのが、
「環境に恵まれているワーキングマザーなんていない。
それでもみんな、自分で決めて、選んでやっている。
私は、まわりに合わせることばかり考えて、
自分で選んでなかったということに気づいた。」
という八田さんの言葉。

そして最後に登壇したのが、ふじみん
こと、藤見さん。

私はふじみんのサロンやサロン体験会に
参加したことがあったのですが、
舞台に上がったふじみんの、ワンピース姿に、
もうそれだけで、涙が出そうで……うるうる。

休憩時間に声をかけたとき、
「この服、夫が買ってくれたんですよー!」
なんて言ってたと思ったら、
プレゼンのテーマはまさに「パートナーシップ」。
ここでもまた、マドレの仕込みはすごくって、
なんと、ふじみんのパートナーご本人が登場!
……はしませんでしたが、でも、すごい仕掛けで、
会場全体が、涙、涙、涙、でした……。

ふじみんの言葉、
「パートナーへの不満は、
自分の夢が進まないことへの不安だった。
夢を具体的にすると、感情的になることが減った。
パートナーシップになにか問題があると思ったら、
まずは、夫婦以外の人に問題について話してみる。
そうすると、夫婦の関係が風穴をあくかもしれない。
そしてあきらめないこと。
もがき続けることで見えてくることがある。」
に刺激を受けて。
でも、
刺激を受けただけでは、参加した意味がない、と思って。

昨日の夜、帰ってきた夫に、
「今日、おばあちゃんに留守番してもらって、
ワーキングマザーサミットっていうのに行ってきたんだー」
と、言ってみました。
さらっと。
なるべく、さりげなく。

なんでもないこと、と思われるかもしれません。
実際に、なんでもないことなんです。
でも、私にとっては、大きな一歩なんです。
これまでは、言ってもしょうがないから、
言わなくてもいいことだから、と、
自分に言い訳しながら、
なかば秘密にしてきたことだったから……。

こんな風に、一歩を踏み出させてくれたワーキングマザーサミット。
本当に、ありがとう。
関係者のみなさま、本当に、おつかれさまでした。

とまあ、昨日の興奮はとてもとても伝えきれませんが、
やっぱり、出かけていって、人と会って、話を聞く、
というのはすごいことだと、あらためて。

出かけていくのは気力も体力もいるけれど、
ライブでなにかを体験するというのは、
想像もしていなかった刺激を受けられるわけで。

いろいろ考えたり、言い訳したりしてないで、
えいやっ!と参加してしまうことが大事。

というわけで、こちら↓もぜひ、
えいやっ!と参加してくださいませ。

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