世界中を虜にする企業

世界中を虜にする企業～ZARAのマーケティング＆ブランド戦略～

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ヘスス・ベガ
アチーブメント出版
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「ＺＡＲＡ」はスペインのアパレルメーカー「インディテックス社」のファストファッションのブランドで、この本の著者はそれを立ち上げたゼネラルマネージャーの方だそうです。

ファッションにうとい僕でも「ＺＡＲＡ」の名前だけは知っていましたが、「日本でいうユニクロみたいなものかな？」とおおまかに捉えていました。

しかし世界的な著名度はユニクロの比ではなく、文字通り世界中に店舗展開しているようです。

もともと知ってたわけでなく、なにげに本屋で手に取ったところ、その書きだしに目が釘づけになりました。

書きだしの3行だけ引用します。

プロローグ

「じつは、ぼくはいまだに彼女のことが忘れられない。彼女にまつわる良き思い出は残り香となってぼくを包み、同じほどあったつらい思い出もいまとなってはうす雲に覆われ、もうぼくを傷つけることはない。残っているのは楽しかった思い出と彼女から学んだことだけだ。」

「え、ビジネス書だよね！？」と目次を見返してしまいましたが、パラパラ見てみると間違いなくビジネス書です。

どうしてこの書き出しなのかは是非読んで確認していただきたいですが、著者は本書で一貫して主張している「セクシー・カンパニー」のコンセプトを上手く本の構成にも織り込んでいます。

とかく「論理」が優先されるビジネスの世界において、人間の「感性」や「欲望」に焦点を合わせたマネジメント、店舗づくり、人材開発などを解説しています。

何より「情熱の国」の人だけあるなと思える比喩や言い回しが、僕にとってはかなりツボです。

先ほどの書きだしだけでも、「ユニクロの柳井さんがそんなふうに書くだろうか？」と考えれば、もともとの感性がやはり違うかなと思ってしまいます。

日本はない切り口のビジネス書です。

どうぞお楽しみ下さい。

バフェットの株主総会

バフェットの株主総会

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ジェフ・マシューズ Jeff Matthews
エクスナレッジ
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投資や金融の世界に多少でも興味がある人なら、必ず知っている「オマハの賢人」ウォーレン・バフェット。

一代で世界一の金融資産を築きあげた富豪であること以上に、その投資哲学、行動哲学のぶれない姿勢が、世界中の多くの人々を魅了しています。

彼の言行録や投資の手法、考え方に関する本は日本でも数々発売されています。

その中でもこの本が変わっていることは、彼の経営する投資会社バークシャー・ハサウェイの株主総会に着目し、２００７年・２００８年の株主総会の模様をレポートしていることです。

読んでみてまず思ったのは、「世の中にこんなに盛り上がる株主総会があるんだ」という事です。

総勢約３万人が、総会の日に向けてオマハに集結し、バフェットの知恵を授かろうとする「巡礼者」と化すのです。

集まるのは何も金融の世界のビジネスマンばかりではなく、老若男女あらゆる層がいます。

総会のクライマックスはバフェットか、パートナーのチャーリー・マンガーが受け付ける質疑応答の場面です。

企業としてのバークシャー・ハサウェイに対する質問にとどまらず、時間の許す限り企業相談、人生相談に至るまで示唆に富んだ受け答えをしてくれます。

この本はもともとブログだったものが書籍化されたものらしいですが、まるで自分もその株式総会に参加しているかのような臨場感で、人生の様々なヒントを得ることができます。

この本と最近発売されたバフェットの自伝を読めば、その他のバフェット本はいらないのでは思うくらいです。

投資に興味があるかどうかにかかわらず、一読の価値があると思います。

自伝の方は下に紹介しておきます。（まだ読み終わってないんですけどね。）

スノーボール (上) ウォーレン・バフェット伝

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アリス シュローダー
日本経済新聞出版社
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スノーボール (下) ウォーレン・バフェット伝

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アリス シュローダー
日本経済新聞出版社
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ママはテンパリスト

ママはテンパリスト 1

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東村 アキコ
集英社

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初めて読んだ時にはただ単に「笑えるおもしろい漫画」として読んだ覚えがありますが、子供が１歳になる今となっては「近いうちに起こる出来事」をあらわす「予言の書」のような感じで楽しんでます。

著者の東村さんと子供の「ごっちゃん」の生活を描いたギャグ漫画です。

東村さんが育児の日々で睡眠不足だったりする姿がまさに今、うちで起こってる様々な出来事と重なります。

イメージの中の「愛し慈しむ母親像」みたいなものがあるとして、「そんなふうばかりではいられないよね。」という事がよく分かります。

最近３巻が発売されていることに駅のキヨスクで気付き、帰りの電車内で（こっそり）読んでいましたが、吹き出しそうになり危険でした。持ちこたえたもののニヤニヤしてる「怪しいおっさん」と化してました。

まだうちの子はしゃべりませんが、大変そうでもあり、楽しみでもあります。

この本は意外とコミュニケーションの勉強になるのではないかと思ってますが、無理やり「役立つ感じ」を出すよりも、「純粋に腹を抱えてお楽しみください」と言いたいです。

１巻から３巻まで発売されてます。立ち読みは（笑ってしまって）危険なので、どうぞまとめ買いしてください。

ママはテンパリスト 2

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東村 アキコ
集英社

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ママはテンパリスト 3

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東村 アキコ
集英社 (2010-03-19)

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「教える技術」の鍛え方

「教える技術」の鍛え方―人も自分も成長できる

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樋口 裕一
筑摩書房
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研修会の講師を務める機会が増えたので「なんとか分かりやすく教える方法はないものか」と考えるようになりました。

日本人相手でも簡単ではないのに、通訳付きで外国人向けに話す内容となると「よりシンプルに」と追及していくことになります。

例えば６０分の講義時間があっても、合間に通訳してもらう時間が要りますから実質話せる内容は３０分相当だったりします。

しかし本人が座って聞いている時間は６０分である以上、「６０分相当の意義」を提供することが理想です。

そんなことを考えながら何冊かの本を読んだのですが、特に納得・感心したのがこの本です。

樋口裕一さんの名前は「文章法、小論文の指導者」としてご存知の方が多いかもしれません。

この本では教える内容のこと以前に、講師役と受講者の関係性に着目して著者の持論が展開されています。

「教える人間は、相手になめられてはならない」などの心構えから始まり、「相手のモティベーションを維持する方法」や「相手のタイプ別の説明の仕方」など参考になる話が立て続けに解説されてます。

密度の濃い一冊です。

アイデアパーソン入門

アイデアパーソン入門 (講談社BIZ)

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加藤 昌治
講談社
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あなたの周りに「この人はアイデアマンだな」と定評のある人はいないでしょうか？

一見、持って生まれた才能や頭の良さではないかと思われがちですが、そこに確かな方法論があるとすれば知らないより知っている方が有利な気がします。

クリエイティブ（と一般にいわれる）な職業でなくとも、「みんなのアイデアを出してくれ。」と言われる機会は誰しもあるのではないでしょうか？

そんな方の手がかりになるのが今回のこの本です。

読み始めるといきなり「あなたはすでにアイデアパーソンなのです。」と宣言されてしまいます。

その後も読み進めるうちに様々な思考の転換のきっかけとなる話が展開されます。

体験と知識を自分ごと化（著者いわく他人事の反対語）することを「たぐる」と名付け、それを行う小技として

①「ぶつかる」　②「思い出す」　③「押さえる」　④「ほる」の４つの行動習慣を解説しています。

それぞれに著者独特の定義があるこれらの手法を知るにつれ、自然と今まで自分だけではしなかった発想を持つようになる仕掛けです。

僕自身も仕事上行き詰まり感を持った時には、参考にしてみています。

悩んでた部分が相対化されて思わぬ方向性が見えたりします。

何度も見返す価値のある本です。