こんにちは、満月トリッガー、ありましたね。茨城北部で震度5弱(M4.9)、沖縄で震度4(M4.9)。今年は彗星や小惑星が多いようで、被害が少ないように祈るばかりですね。


ところで、牛乳の話です。


現在、カルシウムを摂取するというと多くの人が牛乳や乳製品を思い浮かべると思います。実際に骨粗しょう症になりたくないので、毎日牛乳を飲むという人は多いし、病院にいっても牛乳を飲むように言われることがあると思います。


でもね、カルシウムを多く含む食品でも、それが身体に吸収されなければ栄養にはならないですよね?


牛乳にはカルシウムだけでなくリンも多く含まれているので、腸管内でカルシウムと結合してカルシウムの吸収を阻害するらしいのです。 (フランク・オスキー 著 「牛乳には危険がいっぱい」2003.6月)


また、乳糖分解酵素のラクターゼはアジア人では離乳期(2才前後)に急速に低下して、成人ではほとんど分泌されないのですが、乳糖が分解されない状態ではカルシウムは吸収されないという調査がすでに1970年代に報告されているのです。(島田彰夫 著 「食と健康を地理からみると」農文協 1994.3月)


乳糖分解酵素のカタラーゼが離乳期以降分泌されなくなるのはアフリカ人やアジア人などで、離乳期以降も分泌される欧米白人の方がむしろ少数なのだそうです。


いずれにしても牛乳を飲んだからカルシウムは摂れているという発想はしないほうがいいですね。むしろ、リンが含まれているので、一緒に食べた食材に含まれるカルシウムの吸収を阻害しているかもしれません。


以前薬局に勤務していた頃、親しい患者さんから「骨粗しょう症にはなりたくないので、一生懸命牛乳を飲んできたのに、骨密度が低下していた。なぜなんだろう」と相談されました。

そこで、上記の島田先生の本を勧め、彼は1年間牛乳を飲まないで確かめたんですね。1年後の骨密度測定では、みごと回復していました。

ところが、新たな疑問、牛乳を飲まないので、骨密度は前回と同じならわかるが、なぜ回復したのか?

多分、牛乳に含まれるリンが一緒に食べていた食品中のカルシウムの吸収を阻害してたんでしょうね。


では、牛乳とどうつきあうか?


私は毎日飲むのではなく、嗜好品のレベルにとどめるようにお話しています。牛乳が好きな人もいますからね。