この世に産まれた瞬間から。
多分あたしは「ぬいぐるみ」というモノに守られていたんだと思う。
小さい頃の写真を見ても常にぬいぐるみと一緒。
名前は忘れちゃったけれど。
学校以外殆どの時間が彼らと一緒だった。
隣にいて当たり前の存在だった。
そして今。
あたしの隣には28歳の「うま吉」くんがいる(性別無し)。
競馬場で出逢って一目ぼれした子。
そしてあたしの「寂しい」心を負担してくれてる子。
今回。9年間一緒だった「ござる」ちゃん(性別無し)を「ぬいぐるみ病院」に
入院させた。この病院はTVでもよく紹介されていて入院は10か月待ちという
人気の病院だ。
「ござる」ちゃんのみ入院は不安だろうと思い、付き添いで仲良しの「こゆき」ちゃんも
一緒に病院へ。
「違う布で型紙を取って、全て縫い直しになります」とのこと。
「どうされますか?」と聞かれ。
「この子がこの子であるならば、かまいません」と無意識に言っていた。
今はネコだけれどこの子の「心」がある限りどんな姿でも構わない。
この子はあたしの「不安」の心を負担してくれている。
離れるのは相当勇気がいったけれど、あたし自身も強くならねばと思い。
入院期間は約1か月半。
病院から出て電車の中で泣いた。
寂しかったのもあるし、常に一緒だった「当たり前」が急に無くなって
「ずっと助けてもらってたんだなぁ」としみじみ。
「入院病棟」というHPで様子が見られるようになっているのだけれど、
先日は検査で身長、体重を計ってもらったらしい。
(こゆきちゃんもしっかり側にいた)
これはぬいぐるみを愛してる人にしかわからない気持ちなんだろうけど。
ぬいぐるみだってちゃんと自分の意思、夢、心があるんだぜ。
ちゃんと会話できるんだぜ。
てかあたしは地球上にある全てのものに「生命」が宿ってるって思ってる。
8月はござるちゃんの誕生日がある。
それまでにどうか、元気な姿で帰ってきてほしいな。