愛の夢:『ベートーベン・ウィルス』第17話 | ゆかりんsoku☆チャン・グンソク

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韓国人俳優チャン・グンソク君のファンのブログ。
現在、記事の更新は不定期です。

BSジャパンの『美男<イケメン>ですね』第1話の録画を見終わりました。

…いくら短尺版とはいえ、
A.N.JELLのコンサートシーンがカットですか ( ̄∇ ̄;)!?

グンソク君の『約束』が聴けなくて残念…しょぼん

『美男<イケメン>ですね』のDVD版を見て以来の再見だったけど、
第1話でテギョンが落としたiPodに『言葉もなく』の曲が入ってたのね。
その別れの歌がコ兄妹の境遇と重なる演出だったことに、今頃気づいたよんあせる

↓ 下の写真もいったいドラマのどこで使われたのだろうと思っていたら、
ミナムの記者会見の時に後ろのLEDボードに映っていたんだ~ 目


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コンサートシーンはカットされてたけど、
『約束』の曲自体はBGMとして劇中よくかかっていた。

テレビドラマでクライマックスになると
高らかに主題歌が鳴り響く演出技法は、
日本の『月9』テレビドラマを嚆矢とするらしいけど、
歌詞のある曲だとかえって気が散る私。
外国語ならその点が気にならなくていいわー音譜


そういうわけで、
私はずっとテレビドラマのBGMは
主題歌を聴かせるとともに、
場面を盛り上げるために使われる効果音みたいなものだと思っていた。

ところが、『ベートーベン・ウィルス』は違っていた。


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『ベートーベン・ウィルス』第17話で、
ソクラン新市長から市立交響楽団の指揮者を解雇されて
名ばかりの顧問に就かされたカン・マエが、
市の文化予算の削滅について紛糾する審査議会中、
ひとりヘッドホンでリストの『愛の夢』を聴きながら
夢のなかに入っていくシーンがある。

カン・マエの夢のなか、
指揮者室のある館に付属した庭園での昼食会で、
ふざけあいながら楽しげに話しているゴヌとルミ。

一緒のテーブルに着き、
ふたりを優しく見守っているカン・マエ。


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カン・マエは他のテーブルにも愛想良く回って
市響の団員たちと笑いながら語り合う。

そんな穏やかな風景に重なって、
哀調を帯びた女声の『愛の夢』の歌曲が流れていく。

見る者の脳裏には
「『愛の夢』の原曲の題名はもっと素敵ですよ。
『愛せる限り愛せ』というんです」
というルミの言葉が甦ってくる。


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カン・マエは市響存続のために自分なりに考え抜いて、
すべてをやり尽くしたつもりだった。
でも結局自分は団員たちを置き去りにして
辞めざるをえない状況になっている…。

自分のオーケストラを持つという夢が消え去ったこと。

ゴヌとルミの仲の良い姿をずっと見守っていたかったのに、
もうそれはできなくなってしまったこと。

そんな叶わなかった夢に対してカン・マエはつぶやく。
「そろそろ手放さないとな…。私もおまえたちも」


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団員たちと笑いさざめく画面とは裏腹の
憂いに満ちた『愛の夢』の曲調が、
ソクラン市での自分の夢が潰えてしまったことを悟った
カン・マエの静かな諦めを強く感じさせて、
私は自分でも意外なほど胸を打たれ、ぽろぽろと涙がこぼれた。

ただ場面を盛り上げるためだけではなく、
むしろ真逆のイメージの音楽を重ねることで、
人物の感情を鮮やかに浮かび上がらせる。
『ベートーベン・ウィルス』はBGMすら素晴らしい作品だった。



↓ そのあと、マウス・フィルが最後の公演に出演できなくなり泣きじゃくるゴヌを、
「おまえは立派だ」と優しく抱きしめるカン・マエにも泣けました。
まじめな顔のグンちゃんもラブリィドキドキ


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