家庭裁判所から子を引き渡すように命じられた父(または母)が子を引き渡さない場合、権利者である母(または父)の申立てにより間接強制執行や直接強制執行が行われます。

 

間接強制とは、子を引き渡す期日を過ぎた場合は、子の引き渡しが実際に行われるまで1日〇万円の間接強制金を命じることにより、子を引き渡すように命じられた父(または母)に心理的な圧力を加え、子の引き渡しを促すというもので、間接強制が実施されることについて反対意見が出ることはありません。

 

直接強制とは、子を監護している父(または母)の所へ行き、直接子を取り上げて権利者である母(または父)に引き渡すというもので、意思能力のない子を動産とみなし、動産の引き渡しの強制執行<民事執行法第169条>を類推適用して行われることから、判例・学説に見解の対立があります。

 

しかし、いずれにしても強制執行という方法を用いる以上、父母としての関係がさらに悪化する可能性があります。

 

その場合、子どもの気持ちは、子どもの心はどうなるでしょうか?

今一度考えてみて下さい!

 

「愛する子どもと一緒にいたい」という親としての強い思いが、父母双方の関係を悪化させ、それを見ている、もしくは肌で感じている子どもに余分な心配、気遣いをさせ、精神的に強いダメージを与える。酷い場合は、そんな子どもの気持ちに気付かず、父母はさらなる争いを続け、子どもの心は折れそうになる。

 

愛する子どもを困らせ、精神的に追い込むことを望んでいる親はいないと思いますので、親としては自らの主張や行動を改めなければなりません。

 

寂しい思い、不安な思い、相手に対する怒りなど、湧き出てくる複雑な感情を抑えながら「まずは子どもの幸せが第1」と考え(自らに言い聞かせ)、父母が協力し合える環境づくりに努めることが、最終的に子どもの利益に繋がります。

 

親になったら、親であり続けるための努力を続けていきましょう!子どもはそこから何かを学ぶはずです。