奥谷啓介著「プラザでの10年間」を読みました。
ニューヨークのプラザホテルで働いた経験からの日米文化論が秀逸です。
・米国では、マネージャークラスが、従業員を誠意を尽くして接待するのがクリスマスパーティー。
・人種により大学進学率が違い、大卒でないとマネージャーになれないため、マネージャーが黒人の多い従業員を攻めれば人種問題も起きてしまう。
・米国のホテルでは、団体客のキャンセルはめったに起きない。なぜなら事前に契約を交わすから。
・米国では、サービス業に携わる従業員はチップで生計を立てている。
・米国は、日本のように割り勘主義ではない。
・米国は叱ることで是正できる国ではない。叱ると威信を失い、仕事がしにくくなる。
・米国では2週間ほど休暇を取り、残りは仕事に打ち込む。
・米国では常連客を大切にする。
・エレベーターで女性より先に降りただけで米国では問題になる。
・日本人客の中には、黒人と同じフロアを嫌がったり、マッサージを白人のみ指定する人がいる。
などなど。
大変に参考になります。