一面研磨圧砕構造小滝翡翠 | 鉱物でぶつぶつ

テーマ:
小滝産、圧砕構造を示す翡翠


高圧下で生成されたヒスイ輝石が
蛇紋岩に取り込まれて
砕けながら上がってきた
ということであろうか

よく見えるように一面が磨いてある


小滝川は
新潟県糸魚川市に注ぎ込む姫川を
上流まで辿った先の支流で
ここは昭和31年に
「小滝川硬玉産地」として
天然記念物の指定を受けており
岩を砕いての採取が禁止されている


ヒスイ輝石は
地下の高圧下で
細かく噛み合う堅牢な構造に
作られている


このような構造がゆえに
外部からの衝撃には滅法強く
それでいて引っ掻きには
それほど強くないため
加工しやすく
古来
「勾玉(まがたま)」などの宝飾品に
よく用いられた


光を透過し、美しく輝く


しかし縄文人たちが好んだ理由は
むしろ
落としても割れない
その質実剛健さがゆえ
であったのかもしれない


ヒスイ輝石が地上にやってくる
そのメカニズムの定説はこうだ

海洋プレートが
大陸プレートの下数千kmまで潜り込み
1万を超える気圧がかかると
海洋プレート内の曹長石が分解し
その一部がヒスイ輝石となる
と言われている

海洋プレートは
さらに沈み込むと水を噴出する

その水が
マントル中のかんらん石を
蛇紋石に変えるのだが
蛇紋石は比重が軽いため
地上に向かって上昇する

その際に
偶然取り込まれたヒスイ輝石が
蛇紋石とともに地上にたどり着く
ということだ


成因はともかく
蛇紋石を伴なうのは事実である


キンバーライトは
ダイヤを運ぶエレベーター
と言われるが
さしずめ蛇紋岩は
ヒスイを運ぶエレベーター
と言ってよいかもしれない



よろしくですよー
m(_ _)m