ペルー産の菱マンガン鉱
犬牙状結晶の群生
ほのかな紅色がたまらない
洋名はロードクロサイト
ギリシャ語で「薔薇色」を意味する
別名インカローズも「薔薇」に由来
インカ帝国の頃
その支配下にあったアルゼンチンの
どこかで採掘していたことから
この名がついたらしい
そりゃ
この色を見せられたら誰でも
「薔薇」と名付けるさ
和名だけ
「菱マンガン鉱」なんて
何だか垢抜けないなぁ
国内のものはあまり
鮮やかなものが出ないからだろうか
「菱」というと
方解石を思い浮かべるが
菱マンガン鉱は
方解石のカルシウムを
マンガンが置き換えているだけで
鉱物種としては同じ炭酸塩鉱物である
方解石同様
菱面体やら犬牙やら
様々な形で現れる
ところでインカ帝国は
15~16世紀に栄えた
現在のペルーに首都があった王朝である
であるが
先にも書いたように
本家本元のインカローズは
現在のアルゼンチン産
ということになる
アルゼンチン産のものは
縞模様が特徴的で
犬牙状のものを
見たことがない
となると犬牙状のペルー産は
厳密には「インカローズ」とは
言えないんじゃないか
そんなモヤモヤが消えない
HP「鉱物でぶつぶつ.com」も
よろしくですよー
m(_ _)m