大麻は1961年に国連で採択された「麻薬単一条約」で禁止されていて、ほぼすべての国連加盟国がそれを批准している「単一条約」で医療目的すら認めない、一番規制のレベルが高い「スケジュール4」だったのですが、大麻に含まれる「カンナビジオール(CBD)」と呼ばれる成分が、てんかんの治療など医療に有用だということが近年の研究で分かり、医療目的では認める「スケジュール1」に緩和するよう、世界保健機構(WHO)が国連に勧告していました。20年12月に投票が行われ、賛成27、反対25で規制のレベルが引き下げられました。

 

麻薬単一条約を批准している以上、それぞれの国はそれを違法として取り締まっていますが、日本では覚せい剤やヘロインと同様に厳しく取り締まられているのに対し、海外では「駐禁取り締まりより軽微な犯罪」とみなされているところもあるそうです。

 

2024年8月2日毎日新聞の見出しでは『「ゲートウェイドラッグの大麻」、若者に蔓延」』という見出しの記事がありましたが、

何の根拠をもって大麻をゲートウェイドラッグ(より強い麻薬に手を出したくなる入門としての麻薬)といっているのか疑問に思った自分は毎日新聞に問い合わせました。

 

毎日新聞からの返答は次の通りです。

 

小谷さま

投稿をいただきました。ありがとうございます。

この記事の見出しについてのご指摘だと思います。

「ゲートウエードラッグ」の大麻 若者へのまん延警戒 中高生3人逮捕 | 毎日新聞 (mainichi.jp)

 

新聞業界用語のような話で大変恐縮なのですが、新聞記事や見出しには、独特の文法のようなものが昔からございます。

名詞や呼称にカギカッコ(「」)を付ける場合は、「一般にそのような呼び方をされている」という意味を持たせる場合が多いと思います。

逆に、カギカッコを使わない場合は、「まさしく、その名称そのもの」であることを表します。

「ゲートウエードラッグの大麻」と、カギカッコを使わないで表記をする場合は、ストレートに「大麻はすなわちゲートウエードラッグである」という意味を持たせていると考えていただいて結構です。

この記事の見出しではカギカッコにゲートウエードラッグを入れていますので、大麻がゲートウエードラッグであるとの認識を示しておらず、「『ゲートウエードラッグ』と呼ばれることもある大麻」ぐらいの意味を持たせているとお考えいただければと思います。

見出しは短いので、わかりにくかったり、誤解を与えてしまう場合もございます。

記事本文をお読みいただければと思います。

よろしくお願いします。

**********************

「つながる毎日新聞」担当 杉尾直哉

100-8051 毎日新聞東京本社

       デジタル報道グループ

メール:sugio-n@mainichi.co.jp

つながる毎日新聞 | 毎日新聞 (mainichi.jp) https://mainichi.jp/tsunagaru/

 
・・・・・ですって。苦しい言い訳ですよね。
「大麻がゲートウエードラッグであるとの認識を示しておらず、「『ゲートウエードラッグ』と呼ばれることもある大麻」ぐらいの意味を持たせている」ので皆様誤解無きように。
 
次に2017年筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構「ソフトドラッグでもやはり危険~マリファナがもたらす重篤な症状」について。
 
この内容に疑問を持った私は以下の内容で質問を出しました。
 

質問

プレスリリース

2017.9.22|国立大学法人 筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS

ソフトドラッグでもやはり危険

マリファナがもたらす重篤な症状

https://wpi-iiis.tsukuba.ac.jp/resource/2_jp/2017/09/pr20170922_jp.pdf

について

 

内容

プレスリリースに

1. 天然および合成カンナビノイドが痙攣発作を引き起こすことを発見しました。

2. どちらの化合物もカンナビノイド 1 型受容体に作用することが明らかになりました。

3. これらは、大麻草(マリファナ)の危険性を改めて指摘する成果です

 

とあるが、大麻検挙者がうなぎのぼりに上がっている昨今において上記のような症例報告は目にしたことが無く、また「一回の使用でたった一度の使用でさえも有害影響をもたらし、重篤な健康被害につながりうることを示唆しています」とあるが、そのような状態の使用者には見た事も聞いた事もない。

 一度の使用でそのような状態になる確率はどれくらいか、

また慢性使用者におけるそのような状態になる確率はどれくらいか

どれくらいの量を摂取すると痙攣を起こすのか

確認したい。

元々痙攣持ちの人がそうなりやすいのか、大麻の害において皆そうなりやすいのか、大麻使用と痙攣が、相対関係、無関係でなく因果関係にあるという事を示すデータが欲しいです。

 

以上、よろしくお願い致します。」

 

それに対し筑波大学の返答はこれ。
 
「小谷 明 様

 

平素より大変お世話になっております。

お問い合わせありがとうございます。

たいへん恐縮なのですが、本研究の代表研究者、第1著者等は既に弊学を去っており、ご質問にお答えすることができません。

また、本研究はマウスを用いた基礎研究でございますこと、ご承知おき下さいませ。

当該論文はオープンアクセスなので、インターネットよりご覧頂けます。

 

よろしくお願い致します。」

との事。

・・・・・マウスを使った基礎研究だそうです。マウスを使った基礎研究でここまで断言できるなんてすごいですね。てっきり人間のデータを根拠にしているかと思っていました。

 

筑波大学といえば原田隆之教授が

 

と寄稿されています。文中に 「また、別の複数の研究をみると、さまざまな薬物を使用した際に依存症になる割合は、ヘロイン35%、アルコール4%、覚醒剤20%、大麻9%などとなっている。タバコに至っては、80%を超えている 」とあります。この数字に大麻の依存症化率9パーセントとでているLopez-Quinteroの論文は警視庁のサイトでも紹介されています。

 

 

 

この論文では、

Results: The cumulative probability estimate of transition to dependence was 67.5% for nicotine users, 22.7% for alcohol users, 20.9% for cocaine users, and 8.9% for cannabis users.

 と、大麻の8.9%に比べニコチンが67.5%アルコールが22.7%、コカインが20.9%の割合で依存症になるとあります。

しかしこの調査ではたばこが67.5%であるのに対し原田先生の主張では8割以上、アルコールが22.7%と原田隆之教授の4%とばらつきがあるため、何の資料を根拠にしたのかお尋ねしたところ、

 

ブロックされました。

主張の根拠・データ出典を求められるとブロックするなんて、何か後ろめたいことでもあるのでしょうか?

 

ま、それにしても「別の複数の研究をみると」と様々な研究のデータを一つにまとめられて発言されていらっしゃるようですが、「同一条件で調査したデータ以外は比較対象にならない」という統計学の基本をご存じないのでしょうか?

 

「Aチームは秋田県草野球チームで1位だ。Bチームはプロ野球チームで3位だ。よってAチームの方が強い」といえないのは小学生でもわかる話でしょ?

 

 

知らんけど。

 

 

これとかいい話。

 

 

 

 

 

 

 

 

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