クアトロテスト

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今日の外来は、いつもより空いているようでした。


でも結局、お話しが長くなる診察内容だったりして、人数は少なくても、外来の終わる時間は変わらないのでした・・・


そして患者さん方をお待たせした時間も、普段とあまり変わらなかったかもしれません。


すいません。



今日、クアトロテストの結果を聞きに来た方がいましたので、それについて書きます。


まず、クアトロテストとは何かです。


妊婦さんが妊娠中に受けることができる血液検査の一つで、母体の血清マーカー(4つの項目を調べるので、クアトロテスト、その前にはトリプルマーカーテストなどもありました)を調べることで、胎児がダウン症、18トリソミー、神経管閉鎖不全の確率が、母体年齢からの一般的な確率より高いか低いか調べるものです。


当院では、妊婦健診が始まる際に、選択できる検査として、クアトロテストの案内パンフレットを封筒にいれてお渡ししています。


後から、知っていれば受けたかったのに・・・という方がいないようにするため、という考えからです。


選択肢のひとつとしてお知らせしているので、興味を持った妊婦さんは、ご主人の同意の上検査を受けられます。


勘違いしないで欲しいのは、案内を入れていると、病院がお勧めしていると思われるかもしれませんが、そうではありません。


確かに、案内のパンフレットをお渡ししているために、何もしていない施設よりは興味を持って検査を受ける方は多いかもしれません。


「この検査は、他の人もよくやりますか」という質問もよく受けますが、そういう検査ではありません。


出生前検査は、欧米の方が進んでいて、イギリスでは母体血清マーカーテストは、ほとんど公費負担で受けることが可能で、受ける人が多いそうです。


日本においては、自費の検査になりますし、普及率は欧米ほど高くありません。


検査可能な時期は、妊娠15週から18週まで、当院ではその時期に二回目の採血検査がありますので、希望する方は一緒に採血しています。


クアトロテストの結果は、確率が高いか、低いか、でしか出ない検査なので、確定診断ではありません。


もし、確率が基準の確率より高いとでた場合、確定診断のために羊水検査をして胎児の染色体を調べるか、という話になります。


これも選択の話しであって、確率が高いと出た方がすべて羊水検査をするわけではありません。


高いと出ても、ご夫婦相談の結果、羊水検査をしないことに決める場合もあります。


そもそも、何のためにクアトロテストをやるのか、これには出生前診断の難しい問題が絡んでくるのですが、あくまで、一つの一般的な考えとして、書きます。


染色体異常児を出産する確率は、母体年齢とともに上昇します。


また、家族歴、過去の出産歴などで染色体異常児の妊娠リスクが高い場合、確定診断するためには、羊水検査を受けることになります。


ただ、羊水検査は、羊水をとるためにお腹に針を刺しますから、それだけ流産のリスクもあります。


クアトロテストは、母体の採血をするだけですから、当然受けやすいわけです。


その点で、軽い気持ちで受けてみて、いざ結果が確率が高いとでた時、そこになって、よく理解していなくて混乱する方もいます。


クアトロテストの結果を踏まえて、どうするかはご夫婦で相談していただきます。


クアトロテストは、羊水検査を受けるかどうかを決めるための参考になる検査の一つと言えると思います。