不適切にもほどがある! 父親編 | ワンラン日記

ワンラン日記

愛知県岩倉市八剱町「ワン学習塾」の日記。
さらに、代表・犬童の「ラン日記」の二本立て。
2017年は記録足踏みも2018年こそ目指せサブ3!
BEST:10km…40:01 ハーフ…1:26:45 フル…3:10:55

第4話まで見てサカエさんが意外と柔軟な人じゃんと気になっています!

 

昨日のブログの続きです。

 

 

今日の内容は怖いですよ。何せ私の父親ですからね。血が繋がっているのであまり言いたくないですけどハラスメントの権化みたいな人ですから。そこに圧倒的な老害気質が加わってきたこの15年。25年位前ですね。9つ上の母が言っていました。「あの人は昭和でもない。大正だ!」と。本当のドラマの方は第4話まで見終わりました。市郎がスマホ中毒になってグループラインでパワハラをしてしまう回です。全く同じようなことが少し前にありました。父が昨年末に初めてスマホを持ったことが直接の原因ですね。既読が付いて数分で返信がないとすぐに怒りの電話がかかってきます。。そんな父の昔の話を。

 

中1,中2の頃でした。父の釣りのレパートリーにワカサギが増えました。滋賀の余呉湖や福井の久々子湖まで毎週のように釣りに行っていました。そして部活動のない週末は私と妹を連れて行きました。その釣りに同じバレー部だったNくんを誘いました。

 

名神に乗って関ヶ原という地名が見える頃です。父がNくんに話しかけました。

 

「関ヶ原の戦いでは誰が好きかな?」

 

「えっ、関ヶ原の戦いって何ですか?ドラクエ?」

 

「はっキミはそんなことも知らないのか!」

 

出発して30分。いきなり教育者が最も言ってはいけないNGワードです。ちなみにここだけの話ですが、私は多分父に「そんなことも知らないのか?」を1000回近く言われて育った人間です。それでもあまりそれに潰れることなく「チクショー精神」の方が先に来て物知りになりました。ただ突き抜けたわけでは無くアタック25の予選を突破したのと、魔法使いと黒猫のウィズで無課金でありながら魔道杯で57位を取ったのが主な実績です。。

 

そして北陸道に入り賤ケ岳SAの辺りでNくんが車酔いを起こします。トイレに連れていき「大丈夫か?」ここまでは良かったんですよね。その後「軟弱だな」「釣りには時間ってものがあるんだよ。君みたいな子は置いていきたくなるね」後半の言葉は冗談のつもりなんですよね。まだ小学生だった妹に叱られていましたね。

 

ただその日の釣果はなかなかで300匹くらい釣ってきたんですよね。帰りはずっと車中にテレサテンが流れていました。父が機嫌よく歌っていましたね。

 

次の日、学校でNくんが話しかけてきました。

「昨日は楽しかったわ!あんなに絡んでくる親って初めて見たかもしれん。車の中や釣り中ずっとしゃべってるじゃん。お前が勉強できるの分かった気がする。反対にお前が流行りのものやオシャレなものに詳しくないのも分かった気がするわ!」と。

 

そしてびっくりする一言を、

「また機会があったら連れて行って。お前の父ちゃんめちゃくちゃだけど一生懸命だもん」

 

実は私はそれまでにN君の家に何度か遊びに行ったことがあるんですよね。彼の家は非常に自由というか放任の空気が流れていて、最初にお母さんに挨拶をしたらそれで何時間いても特に何も絡んでこないんですよね。10時に遊びに行ってNの部屋でゲーム(プレステのソフトが大量)や漫画(1000冊くらいはあった。こち亀をそれまでの巻全部読んだ)を見ていました。12時を過ぎてNが部屋を出ていきます。皿をもって部屋に戻ってきました。ナポリタン。彼の話ではいつもこうやって台所に置いてある食事を時間になったらそれぞれの家族が取りに行って自分の部屋で食べるそうです。隣のお父さんの部屋からジャズの音楽と同じようにスパゲティーを食べる音が聞こえてきました。そして私の分はありません。私の家では考えられないルールでした。昼飯を抜いたのはNの家で遊んだのが初めてだったように思います。

 

「うちは出かけるときも車の中はみんな無言。ウォークマンとか聞いてる。ていうか出かけることが無いな」

 

結局それから3回くらい一緒にワカサギ釣りに行きましたね。特にNの家から「ありがとうございます」のような挨拶はありませんでした。「そういう家もあるんだって」と私や妹が説明したのを覚えていますね。何だか令和のような家だったな。

 

あれは思春期に違う文化に触れた貴重な時間だったと思います。そして父のような強引さも世の中には無駄では無いんだなと考えさせてくれた経験でした。