心が動いた些細な出来事 その1 | ワンラン日記

ワンラン日記

愛知県岩倉市八剱町「ワン学習塾」の日記。
さらに、代表・犬童の「ラン日記」の二本立て。
2017年は記録足踏みも2018年こそ目指せサブ3!
BEST:10km…40:01 ハーフ…1:26:45 フル…3:10:55

 

夜型母さんも書かれていましたけど、最近朝起きたときに不思議な感覚に包まれます。この2カ月くらいの出来事は夢なのではないかと。10分くらいそのまま布団の中で、スマホでいくつかのニュースやメールを確認。現実に引き戻されます。

 

様々なことに心が揺れ動きます。本当に些細なことではありますが、最近こちらに残しておきたい感情の揺れが3回ほどありました。順に書いていきます。

 

2月27日に休校が発表された後で、最初に入塾してきたのが小3のRさん。最初の面談の時に「下の名前の漢字は難しいからひらがなで書きたい」と言うので、「別にいいよ」と伝えました。後から聞きましたが「ひらがなで書いた自分の名前が好き」と話していました。私が面談の時に漢字まで確認するべきだったのですが、それを忘れてしまい、彼女の漢字の名前は入塾願書での確認となりました。その字を見たときに「オッ!」と思いました。

 

私が移転前の小牧市に教室を開業したのは2011年の6月27日です。まだ世の中が東日本大震災の傷を大きく負っている頃でした。ニュースでも被災地の様子が連日報じられます。最も愛知は東京以北とは全く違った雰囲気だったことには違いないのですが。

 

開講のチラシを折り込んだのは6月19日でした。一週間で10件ほどの反応を期待していたのですが、全く電話はありません。最初にかかってきた電話の方は約束の面談の時間に来ませんでした。同業の偵察の問い合わせだったのでしょうか。結局初日の27日には授業が行われませんでした。生徒がいないのですから仕方がありません。夕方の時間に一人の女性が塾を訪れました。

 

「近所の中学生の子がいる親なのですが、話を伺うことはできますか?」

その一言が発端となり、記念すべき第一号の生徒になりました。初めての授業は6月29日。しばらくその子だけの授業が続き、夏休みに入る前にポツポツと数人が入ってきました。

 

第一号の生徒の名前はRさん。今回3月から入塾してくれたのもRさん。下の名前は読みだけでなく漢字も一緒です。読みだけなら過去に5人在籍していますが、この漢字を使っているのは2人だけです。彼女のお蔭で開校直後の色々な思い出が蘇りました。あの時も結構追い込まれていた。世間には暗いニュースが溢れた。家では子が生まれたばかりで将来が心配だった…

 

ピンチの時に同じ名前の生徒がやってきた。またあれから9年経つけど初心を忘れずに進めと言うことだな。普段は無神論者ですけども、ここは何か偶然ではないものが働いたと思うことにしました。

 

こんな時こそ以前の自分が書いた「幸せは身の回りに転がっていて、それを丁寧に掬いあげたい」

2年半前の俺良いこと言ってるじゃん。当時のメダカは全て死んでしまい、今は同じ水槽でザリガニが闊歩しているけれども(苦笑)