長男の背中を追い誕生日に誓う | ワンラン日記

ワンラン日記

愛知県岩倉市八剱町「ワン学習塾」の日記。
さらに、代表・犬童の「ラン日記」の二本立て。
2017年は記録足踏みも2018年こそ目指せサブ3!
BEST:10km…40:01 ハーフ…1:26:45 フル…3:10:55

愛知駅伝という大会が12月の第一土曜日に開催されます。他の県でも似たような大会が広く行われていますね。どちらかと言うと愛知県は歴史が浅く今年で14回目です。私が学生だった頃には存在しませんでした。

 

54の県内全ての市町村がタスキを繋ぎます。230万人以上が住んでいる名古屋市から、人口が1000人ほどの豊根村までが同じ条件で競います。一応市の部と町村の部に分かれていますが、それぞれのカテゴリーにおいて40倍以上の人口格差があります。公平性からは矛盾していますが、この条件が愛知駅伝を盛り上げる一つの要素だと感じています。

 

岩倉市は市内で最も狭く、人口も弥富や高浜の次の3番目に少ない市です。5万人に届かず中学校も2つしかありません。陸上部を持った大企業もありません。したがって例年上位になる豊田や豊橋、名古屋や岡崎などとは大きな差があります。実際に順位も38の市の中で25番~35番くらいになる年がほとんどです。

しかし逆の考え方もできます。中学校が2つしかないので、うちのような学習塾の場合、大抵塾生の友人が代表に選ばれます。小学生も顔なじみであったり、高校生以上のカテゴリーにも友だちのお兄ちゃんが出るよ!と言った話題になります。また小学生~高校生においてはそれぞれで男女1枠しかありません。名古屋市や豊田市で代表になるには、全国大会に出場するくらいの難しさがあるでしょう。でも小さい市町村であれば、努力次第で手が届く範囲に代表の切符があると見ることもできます。実際3年前に塾生のSくんは岩倉市代表で出場しました。「名古屋の選手とかヤバいっすね!」大会後にそう言って笑っていました。実際にその名古屋の選手は佐久長聖高校の服部凱杏くん。高3世代でも全国トップクラスの選手になっています。

 

また社会人の枠には今年、神野大地選手が出場しました。また悪性リンパ腫から復活した糟谷悟選手も出場しました。こういった箱根のスターレベルが走る一方で、競歩やトライアスロン、バスケットやバドミントンをしている学生が走ったり、また地域の中学の教師が代表になる例も多いです。オリンピックを目指す一流選手と近所の足の速いあんちゃんが一緒に走るレース。それが土曜日の昼に3時間ほど放送されます。上述した以外にもパラリンピックを目指すランナーや、ずっと同じ町で競い合ってきた仲間を失ったランナーなど、エリートではない市民ランナーに光が当たる駅伝が愛知駅伝なのです。

 

ここまで書いておきながら、今年の放送は録画しただけでまだ見ておりません。どうにか時間を見つけて視聴しようと思います。ただ駅伝開催中の私のツイッターは、駅伝の話題のツイートで半分ほど埋まりました。放送の様子やレース経過も大体想像が付いていますが、それも含めて楽しむつもりです。

 

 

ところで、今朝のランニングクラブでは1週間後に迫った「世界一周マラソン」に向けて、1.1kmずつをつなぐリレーを行いました。チームは以下のように分かれました。

 

Aチーム : 小2(長男) → 小2 → 年長 → 中3

Bチーム : 私 → 小4 → 小2 → 中3

 

順番決めをすると、奇しくも私と長男が1番手となりました。じゃんけんの前から私が入ったチームは1分のハンデを伝えていたので、長男がスタートした1分後に私が追う形。全力で追いかければ、ちょうど同じタイミングで次走者に渡せる差だと感じました。あまりクラブ員や生徒の前で全力疾走はしないのですが、ここは一発本気で走ってやろうと。「誕生日だし俺に花を持たせろ!」と(苦笑)

 

 

 

550mで折り返すコースなのですが、すれ違った際の差が想像以上に詰まっていません。少しずつ長男の背中は大きくなったものの、最後の100mくらいはあまり変わりませんでした。結局私は2位のまま4年生のSくんにバトンタッチ。タイムを計っていた子によると17秒の差とのこと。

 

結局私のタイムが4分3秒。長男のタイムが4分46秒。彼は5分くらいだと想定していたので、特別私が遅かったわけではありません。それでいて2・3分すると、もう長男の呼吸はある程度普通に戻っていて驚きました。「抜かれなかったぞ!イェイ!」と同じチームのメンバーと喜んでいました。Aチームの中3生女子が学校で3番目くらいに速い子で、その生徒のタイムが4分26秒だったので、長男のタイムはそれなりに立派なものだと思います。

 

実は愛知駅伝には「40歳以上」のカテゴリーがあるので、長男が小5・6になる時に親子同時出場を目指してみようとその瞬間決めました。これが39歳誕生日の誓いです。長男も同じ小学校の上級生が今年は出場したので、「僕も出たいな」と言っています。親子の約束としてもいっちょ目指してみようかと。

 

 

毎週土曜日はランニングクラブが終わった後に中3土曜入試対策というスケジュールなのですが、その合間の時間に中3生がサプライズをしてくれました。何やら外で落し物をしたとかで生徒に呼ばれ、一緒に探すものの何も見つからない。いつの間にやら教室の電気が消されている。どうしたのだろうと教室に戻ると暗闇の中にろうそくが灯ったケーキが見えました。まだ残っていたクラブ員や息子2人、クラブ員の保護者の方やご兄弟、そして中3生がハッピーバースデーを歌ってくれました。

朝から色々あって忘れられない誕生日になりました。中3生は10日ほど前に皆で「好きなケーキは何?」という話題に私を上手に巻き込みましたね。こんなお祝いをして頂いてありがたいです。お返しは厳しい指導でさせて頂きますww

 

 

ほんの数分で小中学生が力を合わせて準備してくれたようです

 

市内の人気ケーキ屋「プチアマンド」さんの店外看板。「塾長」の文字が異彩を放っています!