読むたびに腹が立つので中断してしまい、
全巻読むのに10年の歳月をかけました!(笑)

うむむ、確かに窯変源氏物語とあるので文句は言えませんが、大変だぁ、ほんとに窯変だぁ~(笑)。

当時としてはお洒落だったモノクロ写真やフランス語の詩から、この窯変源氏物語に入り込んだ人(特に若い女性)も多いし人気もある。

窯変源氏に関する批判もとんと聞かないし、橋本氏は天才らしいし(他の作品を読んだ事がないので何ともわかりませんが)。
すごい大作だ!
ということはわかるのですが、なんだか気負いすぎていて疲れる~。

東大文学部卒業の著者の実力を貶したり、彼の才能を疑っているのではありませんよ^^;。(なんせぐたさんは、某短大文学部だから。。。号泣)

でもこの本を読んで、もともと好きではなかった光源氏が大嫌いになりました(笑)。光源氏を、あまりにもの自己顕示欲!傲慢!底意地悪っ!ここまで高ビー(古っ!)に描くのは狙いでしょうか? それともWhat's your problem?

一人称で光源氏を究極のカリスマティックな男にしたかったのでしょうが、
ここまで光源氏の心理を描き込まれると正直いって疲れます。
2ページに亘って40回以上も「私」と書き込まれると、あまりに異常でこれは橋本さんの潜在欲求と自己投影なのね。。。と思ってしまいますし^^;。
また光源氏の一人称だったので、光の死後、宇治十帖からがちょっと苦しかったですね。

しかし橋本氏による独自の視点による解釈は新鮮で興味深く、
十年の月日をかけた甲斐はありました。根性で一読の価値ありです。


あ、自慢じゃないけど私の窯変源氏物語は予約購入の初版本です!
でも、14巻目が無いんでそれだけ文庫版(泣)。

なぜかというと、当時遊びすぎてお金が無かっただけのことなのさ(泣)。


それから、橋本さんちの光君は発刊当時(1991年)にはお子ちゃまだったガクトに決まり!たいと思います^^;



著者: 橋本 治
タイトル: 窯変 源氏物語〈1〉  全14巻

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