ちょっと気になる記事を見つけた。

神社やお寺の「御朱印」が人気を集めている一方で、インターネット上で転売されるケースが相次いでいることが問題となっている。

 

詳細はこちらで

URL:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191105-00010000-mbsnews-bus_all

 

御朱印の転売については、チケットとは異なり、法規制されていない。

なお、チケットの転売は、6月からチケット不正転売規正法で禁止されており、違反した者には刑事罰が科されることになる。

 

そこで、よく「コンプライアンス」という言葉を見聞きする。

コンプライアンスとは、狭義は法令や規則を守ること(法令遵守)を意味するものであるが、広義は社会的規範と倫理(モラル)・道徳も含め遵守することを意味する。

 

社会的規範とは、社会一般に通用している常識または見解である。

倫理・道徳とは、人が無意識の内に世の中に存在するものと認識している正邪・善悪の規範、要するに、社会生活を営む上で人として守るべき行為の規律である。

 

それゆえ、コンプライアンスは、単なる法令遵守ではなく、倫理法令遵守を意味するものであると言って良い。

 

そこで、コンプライアンスを考えるうえでは、法律に抵触していないから問題がないのではなく、社会の一般常識に照らして妥当なのかということも求められる。

 

判例でよく目にする「社会通念上相当であると認められない場合」などの、「社会通念上相当」がまさにコンプライアンスの基準である。

 

それを考えると、コンプライアンスは、会社なり業界の慣習や慣行より優位に立つものなんだな…

 

当ブログは「にほんブログ村」に参加しております。

よかったらこちらをクリック願います。

にほんブログ村 法務・知財