今週あたりが株主総会の集中日である。
でも、以前に比べれば株主総会の開催は分散している。
また、株主に対するオプションも充実している。

会社法が施行されて1年経ったが、現在でも法律の解釈や運用を巡って困惑している企業や専門家が多いようだ。
僕も、いまだ会社法に理解できない点があり苦労している。

今年の5月から、三角合併が解禁された。
その影響で、敵対的な買収からの企業防衛策を総会の議題としているところもある。

注目されていたブルドックソースとTBSでは、ポイズン・ピルの導入等による買収防衛策が承認された。

昨日、ブルドックソースの買収防衛策の差止めを求めた裁判で、新株予約権発行による買収防衛策を容認する決定がなされた。

本来、新株予約権の発行は企業価値を維持・向上するために行われるものであって、経営者の自己保身の目的で行われるものは違法となる。

上場企業にとって頭痛の種は、金融商品取引法(日本版SOX法)の成立であろう。
これは、上場企業に対し「財務諸表など財務情報の適正性を確保するための内部統制」を構築することを義務付けるものである。

さらには、会社法による「業務の適正を確保するための内部統制」の構築も義務付けられている。
上場企業は、今まで以上にコンプライアンスが強く求められる。