小池さんを都知事の座から引き摺り下ろしたい方がそれなりにおられるのだろうが、小池さんは時流を読むのが得意な人だから、余程のことがない限り国政への復帰を考えることはない。
二階さんが小池さんを何かの駒のように扱いたくなるのは分からないではないが、小池さんが都政を途中で投げ出して国政選挙に再び挑戦するという姿は考えられない。
希望の党を立ち上げた時のような環境は、今はどこにもない。
小池劇場を再現できるような状況ではないことは小池さんはよくご存知のはずで、このような状況で小池さんがご自分から動き出すようなことはまったく考えられない。
ニュースキャスター出身の方は、ニュースになるかどうかについては人一倍敏感で、どちらかと言うとご自分でニュースを作りたがる。
小池さんは、かつての希望の党のような失敗は、二度と繰り返したくないはずだ。
オリンピック・パラリンピックの主役の座は、結局は東京都知事の小池さんが占めることになる。
オリンピック誘致に功績があった方々はすべて表舞台から姿を消しておられるので、これから当分の間は小池さんの独り舞台になる。
煩い事を一手に引き受けざるを得ないのが、菅さんだろう。
いずれ二階さんも表舞台から去る。
あれやこれや考えると、小池さんは、ひたすら都知事の職務に専念されるのがいい。
来年になったら、東京に再び光が当たるようになる可能性が高い。
崖から飛び降りて脚光を浴びることもあるが、何もしないで東京都の知事を続けている方が逆に評価されるようなこともあり得る。
もし小池さんが国政復帰を考えておられるのだったら、希望の塾を再開して、それなりに同志を糾合する動きを始めておられるはずである。