安楽死請負業に化してしまった医師が嘱託殺人罪に問われるのは当然だろう | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

私は、尊厳死の法制化を進めてもらいたいと願っているのだが、しかし、この安楽死は容認できない。

安楽死4条件に適合しているのかいないのかは分からないが、主治医でもない医師がSNSを通じて知り合ったALS患者から嘱託を受けて「安楽死」を実行した事件のようであるが、報道によると、両医師に対して相当額の報酬が支払われていたようである。

両医師が自ら当該患者の病状を診察したり、当該患者に対して何らかの医療行為を施した事実があるのかないのか定かではないが、両医師は報酬の支払いと引き換えに当該患者に昏睡状態をもたらす薬剤を投与しただけのようであるので、いわば安楽死請負業を実行したようなものである。

安楽死請負業は、どの観点からしても医療行為ではない。

ALS患者の苦痛を軽減するという一般的に予想されるような目的が両医師にあったのかどうかも怪しい。

今日の討論会では、安楽死を手伝った医師について刑罰を科すのが適当かどうかはよく検討した方がいい、などと述べてしまったが、しかし、現時点で判明している事実からするとその発言は撤回した方がよさそうである。
ちょっと早合点してしまったかも知れない。