一郎やイチローの時代は過ぎたのかな、と思わざるを得ない。
昨日がその転換期だった、と後世の人は言うのではないか。
山本太郎氏の都知事選挙出馬宣言は、共産・立憲主導の野党統一戦線の破綻を如実に示している。
野党統一候補の擁立にあれだけ固執していた小沢一郎氏の神通力が失われたことを端的に示すある意味で衝撃的な山本太郎氏の出馬会見だったと言えるだろう。
退路を断って立候補の意思を表明してきた宇都宮氏は、もはや降りようとしても降りられないはずである。
まあ、もともと暴走するような人ではないから、淡々と最後まで選挙戦を戦うのだろうが、山本太郎氏に出鼻を挫かれて、これから勢いをつけるのは相当難しそうだ。
選挙とは元々そういうものだ、と割り切ってしまえば、そんなに傷付かないで済むかも知れないが、気の毒ではある。
山本太郎氏は、来るべき衆議院選挙を念頭に置いて好き放題、勝手放題にあちらこちらで花火を打ち上げるだろうから、世間の注目はもっぱら山本太郎氏の選挙活動に集まるはずである。
選挙を一種のお祭りに出来る山本太郎氏の登場で、それなりに賑やかな選挙にだけはなりそうだ。
さすが、山本太郎、というところか。
もう一人の太郎が、言わずと知れた防衛大臣の河野太郎氏。
自民党の防衛族が思わず怒声(?)を浴びせ掛けるような一世一代の大芝居を始めた。
自民党の防衛族に対する事前の根回しもなく、外務省も不意を突かれてしまったようだ。
喧嘩太郎の真面目が問われるような登場の仕方である。
歴代の防衛大臣の頭越しで大胆な政策転換を打ち出した。
今朝の自民ちう国防部会に河野太郎氏が出なかったことで自民党の防衛族の面々が怒り心頭に発しているようである。
既に世論は河野太郎氏の政策転換を歓迎し、支持しているようなので、どんなに自民党の防衛族の面々が大きな声を張り上げても河野太郎氏は頑として自説を通すはずである。
自民党の中であえて乱を起こしたようなものだが、しかし、これで河野太郎氏は、自民党総裁選への足場を固めたことになる。
太郎の時代が始まった、ということである。
もっとも、もう一人、俺もいるぞ、と仰る方もおられるが・・。
太郎は太郎でも、麻生太郎。
他にも、どなたかおられたかしら。