弱過ぎる野党VS強過ぎる自民党の戦い、をどうやって面白くするか | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

何もしなくていい、このままでいい、と仰る方もおられるだろうが、今のままでは政治から緊張感が失われていくだろうから、政治の緊張感をどうやって取り戻していくか、という観点から書いておく。

一部の選挙区を除いてほぼ無風に近いな、という印象である。

自民党の選挙巧者ぶりが印象的である。
手を抜いていないし、気も抜いていない。
少なくとも今日までの選挙戦では自民党の各候補者陣営で世間の憤激を買うような発言は何一つ飛び出していない。

官邸も自民党本部も細心の注意を払って様々な事象に対処しているようである。

ハンセン病患者家族賠償請求訴訟の敗訴判決に対して政府として控訴をしないという決断に引続いて、今度は、ハンセン病患者家族の皆さんに対する首相談話を閣議決定して政府としての対処方針を示すに至った。

参議院選挙の真っ最中であるが、野党に付け入る隙を一切与えない、という意味で官邸や自民党本部の対応は完璧だと言っていいだろう。

参議院選挙も折り返し点を迎えるに至っているが、連休明けにはハンセン病患者家族の代表の方々との面談も予定されているだろうから、自民党優勢の状況のまま選挙戦の後半戦も進むはずである。

そろそろ麻生さんの失言が飛び出してもおかしくない頃だが、マスコミが飛び付きそうな失言や暴言の類はこの選挙期間中はなさそうである。

自民党が強過ぎるな、と思うが、野党が弱過ぎるから仕方がないだろう。

後半戦の見どころは、れいわ新選組がどこまで支持を伸ばすか、野党統一候補がどこまで健闘するか、社民党が政権要件を充足するほどの得票を獲得出来るか、というあたりか。

何にしても投票率は低調のままだろう。

ワクワクする選挙にしたいものだと思っていたが、ワクワクもドキドキもしそうにない。