子どもの喧嘩を法廷に持ち出すべからず | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

何かあると、訴えてやる、と騒ぎ立てる人がいるが、大体は、訴えてやると息巻いたところで溜飲が下がり、実際に訴える人は滅多にいなかったのだが、関西方面では本当に訴えてしまう人がいるようである。

まあ、ご本人にはそれなりの事情があるのだろうから、訴えるな、などと言っても何の役にも立たないだろうが、第三者の目からすると、何をやっているんだか、とガックリしてしまう。

ご本人が頭にきて、訴える、などと騒いでいても、私などはじっくりお話を聞いて、お腹立ちはもっともだが、しかしその鬱憤を晴らすために裁判所を使うことがいいのかどうかよく考えましょう、と言って、しばらくご本人の頭を冷やす時間を作るものだが、関西方面には、依頼さえあればすぐ何でも引き受けてしまう方がおられるようである。

スラップ訴訟になるのではないか、という懸念を漏らす方もおられるが、一般的に言えば決して褒められることではない。

なんでそこまで意地になるのかしら、と思うが、まるで子どもの喧嘩である。
夫婦喧嘩は犬でも食わぬ、と言うが、子どもの喧嘩には大人は介入しない方がいい。

勿論、刃傷沙汰になりそうであれば、然るべき大人の人が中に入って揉め事が大きくならないようにして上げるべきだが、然るべき大人の人が介入しないうちに一方の当事者が裁判所に訴え出た時は、いわば刃物を振り上げたような状況だろうから、どちらかが傷付いてしまうのだろう。

うーん、どなたかが仲裁に入った方がいいな。

縁があれば私が中に入り仲を取り持つところだが、どうも縁がなさそうだ。

さて、この一件、どうなるのだろうか。

大阪府の知事と新潟県の知事の訴訟沙汰など、見たことがない。