衆議院と参議院の両院で与党が3分の2の圧倒的な議席を持っていると与党の自民党の総裁で総理大臣に就任していると、国会は自分の思いのままに動く、総理大臣は立法府である国会の長だ、などと思えてくるのだと思う。
三権の長、という用語の連想から湧いてきた妄想の類だろうとは思うが、与党の国会議員が羊のように大人しくて何の文句も言わないようだと、確かに国会は内閣総理大臣の意のままに動くだろうから、内閣総理大臣は立法府の長、などと錯覚してもおかしくない。
まあ、衆参両院の正副議長がそれなりの見識を示したから、すべてが内閣総理大臣の意のままに動いたわけではないが、通常国会のあの乱暴な幕の引き方を見れば、やはり内閣総理大臣をこれ以上窮地に追い込まないように参議院の議長が配慮したんだろうな、ということになる。
国会が、内閣の下請け機関に格下げになったような印象である。
良識を見せなかった参議院。
熟議の府としての役割を果たせなかった参議院。
つくづく、どうしようもないな、と思わざるを得ない。