これで民進党への支持が増えるわけではないが、自民党の支持者の中で自民党なり安倍内閣について批判的な眼差しを向ける人が一定程度増えることは確実だ。
当分衆議院の解散・総選挙はないだろうから直ちに政権基盤が揺らぐことはないだろうが、通常国会が終わる頃には自民党がガタガタになっていることは覚悟しておいた方がいい。
折角今年の党大会で党規約の改正を実現し、総裁3選の流れを作ったのに、安倍さんの3選はかなり怪しくなってきた。
石破さんは既に来年の総裁選挙に的を絞って活動を展開し始めているが、岸田さんもそろそろ準備した方がよさそうである。
月は、満ちれば欠ける。
あれ、月が欠け始めたぞ、と思っておられることだ。
これから自民党の派閥の再編が加速度的に進みそうである。
自民党の中で切磋琢磨が行われるようになれば、自民党の国会議員の質も自然と上がってくる。
自民党一強政治、安倍一強体制の中で、自民党の閣僚も自民党の国会議員も相当緩んでいたように思う。
総裁選で鎬を削るようにならないと、自民党は益々弛緩するところだった。
これまで安倍さんや官邸から遠ざけられていた人にもそろそろ日があたる、ということだろうか。
決して悪いことではない。
民進党の皆さんも、そろそろ次に備えられたらいい。