親切で言っているのに、どうやらご本人はすっかり勘違いされてしまい、ご自分をトンデモナイ場所に追い込まれてしまったようだ。
選挙に出ようとあれこれ模索している人に、お金の準備は出来ているか、選挙区内に応援してくれそうな人は何人ぐらいいそうか、有力な支援団体は組織はあるか、家族の皆さんの協力は得られそうか、これまでどんな活動をしてきたのか、これからどんな具合に動くつもりか、スタッフは自分で獲得出来そうか、などと聞くのは、基本的に親切心からだ。
選挙を知らない人は、ちっとも自分の志を聞いてくれない、自分がこれまでどんなに熱心に勉強してきたか、どんな論文を書いているか、どんな政策を考えているかを聞いてくれない。
カネ、カネ、カネとお金の話ばかりする。
選挙の戦術みたいな下らない話ばかり聞かされる。
もうウンザリだ、などと思ってしまうのだろう。
頭でっかちになりやすい若い人が陥り易い間違いである。
選挙のことを何にも知らない若い人にあれこれ選挙の難しさや選挙の苦労を教えて上げるのはなかなか大変である。
大事なことを伝えようと一生懸命に本当の話をしているのに、相手の人にはそれが伝わらないで、何かイジメているように捉えられてしまったのだろう。
小池政治塾はロクでもないところだ、などとつい思い込んでしまったようである。
頭は決して悪くはないし、若いということでそれなりにアピールする人材だろうということで、自民党の選挙の通の人から目を付けられたのだと思う。
自民党が希望の塾の塾生を一本釣りした、などと言われれば、確かに人の目を引く存在にはなりそうだ。
本当のことを知っている人が傍にいたら、ちょっと待て、よく考えた方がいいよ、とアドバイスをするところだろうが、自分一人で物事を決めてしまうちょっとだけ頭がいい人は、こういう時にしばしば判断を間違えてしまう。
いくら何でも小池政治塾・希望の塾で学んだ人がわざわざ小池さんに敵対するような場所に自分の身を置かない方がいいのにな、と思うが、どうやらもう遅いようである。
選挙は私たちがやるから、私たちに任せなさい、とでも言われたのだろうか。
まあ、どういう結果に終わっても、すべてを受け容れることだ。
しかし、周りの人にどんなに煽られて小池批判の先頭に立つようなことだけは、止めておくことである。
小池政治塾の門を叩いた以上は、弟子はいつまで経っても弟子である。
絶対に師匠を超える存在にはならない。
それだけは、保証しておく。
本当に困った時は、遠慮なく助けを求めることである。
助けてくれーと言われれば、それなりに助けることは出来そうである。
念のため。