離党勧告処分という名の停止条件付除名処分は撤回された、ということだろう | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

立法府にいるからと言って、皆さん、本当に法律に明るいわけではない。

離党勧告処分という名称は使っていたいたが、自民党東京都連が7人の侍に出した先の処分は、どう読んでも停止条件付除名処分だった。

自民党都連会長の下村氏は昨日の幹部会議の協議を経て、この処分を先送りするとの公式の表明をしたのだから、法律的に見れば先の停止条件付除名処分を撤回した、ということになる。

一旦撤回した停止条件付除名処分を再度発動しようとしても、有効な除名処分をするためには改めて自民党都連の正式の手続きを経なければならない筋合いのものだから、法律的な側面でだけ言えば事実上7人の侍に対する除名処分はなくなった、というべきであろう。

まあ、法律家ならこう考えるところだが、法律的な手続きを軽視しがちの人たちはしばしばこういう大事なことを無視してしまう。

自民党都連内部での細かい手続きの問題なので大方の国民にはどうでもいいことだろうが、当事者にとっては相当切実な問題である。

こういう類の問題については誰が勝った、誰が負けたなどという評価は避けるのが賢明なのだが、とにかくは7人の侍は負けなかった、と言っていいだろう。

座り心地は相変わらずだろうが、まあ、ここはじっくりとこの後のことをお考えになればいい。

大事なことは、皆さんが担ぎ出した小池さんの力を些かも減衰させないことであり、むしろその反対に小池さんの力をさらに盛り上げていくためにはどうしたらいいのか、といった辺りのことを懸命に考えられることだ。

今日まで約1カ月の間、皆さんと親しくお付き合いさせていただいた。
所期の目的は、十分に果たせたようである。
私も、それなりにお役に立った、というところだろうか。

とりあえずは、どなたも傷付かなかった。

100パーセントの満足はないだろうが、まあ、とりあえずはこの辺りが落としどころだろう。
何にしても、私はこれからも皆さんの味方である。

お忘れなきように。