右の目で見える図面と左の目で見える図面が違っていたらどうなるのだろうかなあ、などということを考えている。
心ここにあらざれば見れども見えず、聞けども聞こえず、という言葉がある。
多分これまでの都庁の責任ある立場の方は、自分の両眼を開けてしっかりと図面を見なかったか、何かに気を取られて図面そのものを見なかったのだと思う。
うわの空で人の話を聞いていると大抵の人は何を聞いたか覚えていないし、そもそも何も理解していないことが多い。
皆さん、話半分に聞いていたのではないか。
そもそも図面を見ていなかったのではないか、と思うような話である。
話を半分しか聞かないで、物事の全容を掴める人などまずいない。
図面を見ず、現場を見ないで、物事の正しい姿を見れる人など絶対にいない。
いやあ、これは大変なことである。
従前の説明では、東京都は、土壌汚染対策のための専門家会議の提言に基づいて、2メートルにわたって汚染土壌を除去し汚染されていない土に入れ替えたうえに更に2.5メートルの盛土を行っている、ということだった。
しかし、実際には、東京都は青果棟や水産棟などの建物建設対象地については盛土を行わず、建物棟の地下は厚目のコンクリートの蓋で覆われた4.5メートルの空洞になっており、その地下空間には水が溜まっている、ということのようである。
ネット情報では、建物棟の設計図面は最初からそういう記載になっていたということのようである。
専門家会議の提案とは違ったことを東京都の技術担当者は考え出し、専門家会議に諮らないで専門家会議とは別に設置されている技術会議の承認を得たようだ。
専門家会議は提言をするだけの機関で提言を纏めればその役割が終了し、後の具体的な仕事はすべて技術会議で行う、という建付け、仕事の役割分担だったのだろう。
技術系の方は技術会議の承認の下に豊洲市場の整備事業を進め、事務系の方は専門家会議の提言に基づいて豊洲市場の整備事業についての説明資料を作成する、という分業体制で技術系の方々が見ている図面と事務系の方々が見ている図面がまったく異なっていた、ということである。
オイ、オイ、オイ。
誰も気付かなかったの?
誰も統括する人がいなかったの?
間抜けな話である。
本当に、間が抜けている。
4.5メートルものこの空間。
前代未聞の事態である。
皆さん、もっと怒っていい。
とにかく恥ずかしいことだ。