参議院選後に何があるか | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

早く7月10日が過ぎて欲しいという気持ちが日に日に募っている。

7月10日にどういう投票結果になるのか見てみたい。
有権者の皆さんがどういう選択をするのか、早く知りたい。
日本の国民がどういう選択をするのか知りたい。

今は、憲法改正問題についてはあえて触れず、腫物のようにして扱っているが、参議院選挙が終われば憲法改正が国政の最重要課題になって登場してくるような気がしている。
いよいよ憲法の改正問題が表舞台に登場してくるのだから、どういう人がこれからの憲法改正の議論に携わるのかが重要になる。

民主党政権時代は、憲法改正問題を真剣に考えている人が民主党に少なかったような感じがしており、憲法改正議論が一向に進まなくても何の痛痒も感じなかったが、今の自民党安倍内閣は相当に強力だから、今度は本格的に憲法改正論議が進む。

私が所属していた当時の自民党であればそれはそれで結構なのだが、今の自民党の人たちに憲法改正の議論を進めてもらうことにはどうも不安を禁じ得ない。

かつての自民党にはそれなりの人が揃っており、かなり抑制が効いた憲法改正議論が進められる条件があったが、どうも今の自民党にはそれがない。
野党時代に作った自民党の憲法改正草案も危ないが、自民党の中でこれからの憲法改正論議をリードしそうな人たちの顔ぶれが如何にも危ない。
何だか現在の日本国憲法の基本原理、基本原則にまで手を付けそうな危なさを持っている人が多そうである。

かつての自民党は右から左まで、多様なスタンスの人が入っており、党内でどんなことを言っても一応は聞いてもらえる、自由闊達で誰にでも開かれた自由な政党だったと思う。
今もそれなりに開かれた自由な政党だろうとは思うが、小選挙区制選挙で誕生した政治基盤が如何にも弱い若い国会議員が多数を占めており、かつてのようなリベラル派が自由闊達、縦横無尽に活躍するような基盤が失われてきているような気がしている。
日本会議や「創生日本」に所属する自民党の有力議員に対峙して議論を展開できるような国会議員が今の自民党の中にどの程度いるのかが心配になる。

うーん、誰かが、何かをしなければならない時だなあ、と思えてくる。
本当の政治の季節は、この度の参議院選挙が終わってから始まるのかも知れない。

これからどう動くべきか。
これから何をすべきか。
7月10日が過ぎないと、なかなか道が見えてこない。

早く7月10日が過ぎて欲しい、という思いが募っているのは、そういう意味である。