単なる惰性で出す不信任決議案はゲスの極み | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり  通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

私自身はこういう耳障りのよくない言葉は滅多に使ったことはないのだが、今年に入ってからこの言葉が妙に流行り出したような気がしている。

如何にもそうだな、と思わず頷いてしまうことが多くなった。
元々は如何にも軽薄そうな芸能関係者やいわゆるタレントの方々を腐す侮蔑用語の一つだと思っていたが、最近は一部の政治家にこそこの言葉が当て嵌まりそうだ、という気がしてきている。

ゲスにどんな漢字を当て嵌めたらいいのだろうか、とゲスト書いて返還キーを押すと、下種、下司、下衆などの漢字が出てくる。
特定の人物を指してゲス、と呼ぶ時は、下司とか下衆がいいのだろうか。

いよいよ通常国会の閉会日を迎える。

野党の方々は、内閣不信任案を提出することを検討してこられたという。
衆議院に内閣不信任案を提出しても圧倒的多数で否定されることが見えているのに、あえて与党との対決姿勢を示すために不信任案を出すというのは果たしてどうだろうか。
まあ、国政選挙を目前にしての恒例行事だ、ぐらいの感覚でおられるのだろうが、こういう本気度がまったく感じられないパフォーマンスだったらお止めになった方がいい。

ああ、野党の皆さんは惰性でこんな無駄なことをやっているんですね、と多くの国民から侮られるような材料を作るだけである。

サミットが大過なく終了し、アメリカのオバマ大統領がアメリカの大統領としては初めて広島の原爆慰霊の碑の前に立ち、頭を下げるという歴史的瞬間を迎えた直後に、何故安倍内閣の不信任決議を上程しなければならないのか、不信任の理由がよく分からない。

舛添東京都知事に対しての不信任なら多くの国民が快哉の声を上げるだろうが、外交、内政面でそれなりに具体的な成果を挙げてきたと見られている安倍内閣にこの段階で不信任を突きつけるというのはいささか筋違いのような感じがする。

単に惰性で不信任案を出すのなら止めた方がいい、というのが私の感想である。

品がなく、しかもずいぶん無駄なことをするものだという意味合いで、ああ、これはゲスの極みですね、と言いたくなる。
まあ、普段使い慣れていない言葉なのでこういう時に使うのは本当はふさわしくないのではないか、と思っているが、あえて使ってみることにする。
悪しからず。