私は、困った時は弁護士に、という立場に立っている。
困っていることが明らかなのに一向に弁護士に相談した形跡が見られない人を見かけると、何で弁護士のところに行かないのかしら、と思ってしまう。
甘利氏はちゃんと弁護士のところに行ったようだ。
かなり筋のいい弁護士のところにいったようで、お蔭で甘利氏は実にバランスのいい対応が出来たようだ。
検察特捜部出身の弁護士だということが分かるだけで、その弁護士の名前は今のところ分からない。
民主党の特命チームの人たちやその相談役を引き受けている郷原弁護士は、その弁護士に対して名を名乗れ、と要求しているようだが、名を名乗らなくてもいい仕事をする弁護士は沢山いる。
むしろ、いい仕事をすることに徹するのなら当事者の代理人でしかない弁護士は、あえて名を名乗らない方がいいのかも知れない。
名前を出すことで反って色々あること、ないことを詮索されて、その弁護士のしている仕事そっちのけでワイワイ騒ぎ立てることになるかも知れないから、甘利氏の案件を担当している弁護士はずっと知らんぷりをしているのがいいのかも知れない。
名前を出すことで周りが畏れ入る程度の弁護士なら名前を出してもいいが、大体は弁護士は名前を出さない方がいい結果に収まることが多い。
私などは少々軽いから、うっかりすると自分から名乗りを上げてしまうかも知れないが、本物の重厚で周到な弁護士は滅多に自分の名前を明かさないものだ。
甘利氏に付いている弁護士は、相当出来る人のようである。