津波てんでんこをどう読み解くか | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

何はともあれ高いところに逃げろ。
逃げるか逃げないかの判断は自分でせよ。
日頃から逃げる訓練をしておけ。
判断を誤って逃げなかった人が被害に遭ったとしてもそのことに責任を感じなくてもいい。

その程度の意味合いだということだろう。

津波てんでんこ、という古くからの言い伝えでもあるのかと思っていたが、どうもそうではなさそうだ。
1990年に提唱された新しい概念だということがウィキペディアには書かれていた。

しかし、私にはこの言葉が如何にももっともらしく聞こえる。
まずは、危ないと思ったらてんでに逃げろ、何も考えずにひたすら逃げろ、というところだろう。

普段からそう教えていないと、普通の人はやはり自分の家族を探す。
自分を探しに来るのではないかと思うと、ひたすらその場に止まって家人を待つようになる。

待ってはいけない。
待たなくてもいい。
とりあえず高台に逃げればいい。

そういう強いメッセージを常日頃から送っておかないと、いざという時に人は動けなくなり、そして逃げ惑うことになる。

別に利己主義のススメではない。
とにかく高いところに自分の足で逃げろ、ということだ。

私はおよそ津波とは関係がない内陸に居住しているから、津波てんでんこの教えは私自身の行動の指針にはならないが、自分の家族には同じようなメッセージを送っておきたいと思っている。

自分自身の身は、自分で守れ。
私には、一切気遣う必要はない。

津波てんでんこは、若い方々に自立と自律を促す標語でもある。