どことは言わないが、やはり被災地は今、大きな岐路に立っているようだ。
見えるような形である程度復興が進んでいるところでは、それなりにみんな元気である。
みんながみんな元気だということにはならないが、それでも若い人たちの創意工夫が活かされるようになっているところでは若い人たちが輝いて見え、それにつれて年輩の人たちも元気になる。
先が見えない、という状態がやはり一番いけない。
震災から4年経ち、5年目を迎えてから自死を選ぶ人が増えたようだ、という話を人伝で聞いた。
ああ、心が折れてしまったのかしら。
いつになったら元の生活に戻れるか。
いつになったら元の土地に戻れるか。
そういうことが全く分からない状態に留め置かれている人がおられるようだ。
5年目というのはやはり大きな節目のようである。
復興事業も大事だが、心の復興支援活動がこれから重要になりそうだ。
希望さえあれば、心は折れない。