相変わらず自分が何を出来るだろうか、ということを考えている。
確かに他人のために出来ることは少ないだろうが、しかし誰にでも出来ることがあることに気がついた。
今は、殆ど聞かれなくなったが、やはりこの言葉がいい。
東北と繋がろう。
繋がろう、という感覚がいい。
繋がろうの反対は、多分切り捨てる、ということだろう。
切り捨てるのではなく、繋がる。
繋がるためには、手を前へ出さなければならない。
相手が繋がろうとして前に差し出した手を振りほどいたり、ピシャリと叩いてしまったのでは、絶対に繋がらない。
とにかく繋がるために、相手の手をしっかり握ることだ。
私たちは実に弱い存在だが、手を繋ぐことは出来る。
手を繋ごう。
実に簡単なことだが、今回の東北への旅で私が獲得したのは、この感覚である。