永田町の雰囲気が急変しているはずだ。
昨日の山崎派の総会で山崎拓氏が衆議院の解散・総選挙に言及した。
亀井静香氏から直接聞いたということだから、その信憑性は高い。
一般にはそれほど評価は高くないが、永田町の中で山崎氏は珍しく人の面倒見が良く、しかも嘘の少ない政治家の一人である。
損な役回りでも黙って引き受けるようなところがある。
小泉総理の時代に自民党の幹事長や副総裁を引き受け、奇人と言われていた小泉総理を一貫して裏で支えてきた政治家だから政治の流れを読む目は確かだと思う。
人情の機微にも通じているから、亀井氏とも本音で話が出来るはずだ。
何のかんの言いながら、永田町では色々な人が様々なシグナルを発しながら動いている。
分かる人には分かるが、分からない人には分からない程度のシグナルだが、山崎氏が山崎派の総会でわざわざ亀井氏の名前を出して解散に言及したことは重要である。
どうやら小沢氏は民主党の若い国会議員と個別に会って、いざと言うときには俺が面倒を見るとまで言っているようだ。
わざと人目に付くところで人と会ったり、公の場で解散の可能性に言及したりするというのは相当程度事態が進展している証拠である。
菅総理は、昨日沖縄で開催された沖縄戦戦没者慰霊式典に出席して東京に戻っている。
昨年に続いて2度目のことである。
昨年は、参議院選挙の直前であった。
沖縄戦の戦没者慰霊式典に出席して何らの感興も催さないということはあり得ない。
菅総理は震災復興基本法の成立を受けて一両日中に内閣改造に踏み切る。
沖縄戦戦没者慰霊式典の一種の興奮状態と亀井氏の献策が菅総理を支配している可能性がある。
どういう内閣改造を行うかで菅総理が何を考えているかが分かる。
大幅な内閣改造に踏み切れば、菅総理が解散に一歩踏み出したことが分かる。
菅総理の側近と言われる人たちを重用したり内閣の官房に入れたら、危険水域に入ったことが分かる。
民主党の両院議員総会が今月の28日に開かれるという予定になっているそうだが、今日から数日間の水面下の攻防が永田町の景色を大きく変えていく。
自民党や公明党でもおそらく急ピッチで選挙態勢に入っていくはずだ。
解散の時期について与野党の合意のない選挙管理内閣が間もなく発足する。
そう思っておけば、大きな間違いをしないで済む。
救国のための危機管理・選挙管理内閣を早急に立ち上げるべきだと訴えてきたが、結果的にはそうなりそうだ。