三顧の礼の割にはずいぶんお気軽だが | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

与謝野氏の評判がすこぶる悪い。


さすがに、この段階で民主党会派に入るという選択はなかった。

菅内閣の指南役という立場での入閣だったらそれに徹すればいいようなものだが、僅か1年足らずで自民党からたちあがれ日本、ついには単独での民主党会派入りという流れは、どう考えてもカメレオンだ。

どこにも芯が無いように見える。

与謝野氏のこれまでの言動のどこに信をおいて良いのか分からない。

ついには、子供手当てもそのまま容認するようだ。


政界最高の知恵者と囃し立てられていたころが一番良かった。

実に残念である。

こんなに偶像がポロポロと墜ちてくるのを見るのは辛い。


その与謝野氏を菅総理は三顧の礼でもって迎えたと言っている。

三顧の礼と言うのは、何度も何度も足を運び、断られても断られても頭を下げ続けて、無理を承知で引き受けてもらったときに使う言葉である。

「内閣に入って、是非私どもをご指導願いたい。」「ハイ、分かりました。」は三顧の礼とはとても言えない。


ずいぶんお気軽な菅総理であり、与謝野大臣だ。

どこにも命懸けで覚悟は感じられない。

菅総理の「政治生命を賭けて」発言は、ただ「一生懸命やります」の政治家用語のようである。


もう少し皆さん言葉を大事にしていただきたいものだ。