新しく公募で候補者に選ばれた方々へ(5)-家族を巻き込まない | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

立候補するのは貴方であり、貴方の家族ではない。


家族の協力なくして立候補などあり得ないが、選挙に家族を巻き込むことはしてはならない。




実は、これは不可能な呪文である。


どんなに家族を巻き込むな、と唱えても巻き込むようになるもの。




独身ならともかく、家族がいればどうしても家族が中に入らないと上手く回らない。


そういうものである。


しかし、家族を中に入れると潤滑油にもなるが、ブレーキにもなる。


実際はブレーキになることが多く、ブレーキが働いて傷つくのは家族である。




家族は巻き込んではならない。




選挙を知らない人が長年選挙をやった人たちと同じように動けるはずがない。


家族が中に入ると、周りの人は候補者に言うべきことをすべて家族に言うようになる。


候補者本人にはとても面と向かって言えないようなことも、家族には遠慮会釈なく言う。


これが辛い。


色々な注文や苦情がどっと家族に押し寄せてきたら、大抵の家族は潰れてしまう。




家族はそっと脇にいるだけでよい。




家族が表に出て選挙を仕切るようになったら、大抵はそこで誰かがはじける。


家族が何でも仕切るようになるのが一番危ない。


誰も本当のことを教えてくれなくなる。




家族は最初から選挙には関わりがないもの、としておけば、傷つく度合いは格段に減る。




それでも家族が傷つくことを完全に防ぐことは難しい。


選挙に出るのなら離婚します、というしばしば聞く言葉は、本当である。


本当に離婚している人たちがいる。


小泉元総理もその一人である。




家族は人一倍大事にしなければならない。


そういう難しい条件を乗り越えて議席を獲得できた人は、間違いなくひとかどの人物である。