私たちは、これまであまりにも周りに気兼ねをして、言いたいことも言わず、ひたすら堪え忍んできた。
私自身も随分堪えてきた。
保守の政治家ほどその傾向が強かっただろう。
国民を守るために、ここは我慢するしかない。
そう思って、言いたいことも言わず、理不尽な要求にもそれほどの抗議もしないで、最終的にはこれを受け入れてしまっていた。
しかし、そのために国を誤らせ、さらには多くの日本人を誤らせてきたかも知れない。
そろそろ、ご破算で願いましては、という声が上がってきてもおかしくない。
尖閣諸島問題に次いで北方領土問題が登場している。
中国とロシアが領土問題で手を結んで、日本がますます孤立させられる、という状況をただ手を拱いて見ていることは、やはり出来ない。
日本の敗戦は、65年前のこと。
日本の敗戦を今繰り返されることには、堪えられない。
一時は尖閣諸島問題は上手に棚上げだ、などと考えても見たが、ここは国民の怒りを素直に表明しておくに限る。
中国政府の恫喝に日本が屈したかのようなメッセージは、間違っても出すべきではない。
そう思っている。
ロシアに対しても、北朝鮮に対しても、さらにはアメリカに対してすらも私たちは毅然とした態度を示すべき時を迎えたのかも知れない。
おそらく、2010年は、日本の歴史的転換の年として記憶される年になるだろう。
私は、単なる改革を超えて、革命をこそ求める。
もはや、小手先の改革ではどうにもしようがないところまで来た。
しかし、この度の革命の担い手は、自民党ではない。
大阪には、維新政党が誕生している。
大阪維新の会とみんなの党が来年の統一地方選挙で手を結ぶことにした、と報道されているが、国政レベルでみんなの党が維新を担う政党に成長するのであれば、私もこれに賛同するだろう。
しかし、みんなの党の国家観、国家像は、まだ私にははっきりとは分からない。
みんなの党が国家の主権問題や領土問題にどう取り組むのか、をよく見極めていきたいと思っている。
今のままでは、やはりダメだ。
そういう思いが、10月の声を聞いたら急に強くなった。
いよいよ天下の秋、到来か。