私が世襲制制限論者であることが大分知れ渡ってきました。
先日後ろからポンと背中を叩かれました。
俺、世襲って言われて落っこちちゃうよ。
私の親しいE議員です。
えっ、なんで私にそう言うの?
びっくりしました。
命の道議員連盟を立ち上げ、その会長に就任したばかりで、農水関係、道路関係では彼ほど頼りに出来る若手議員はいない、と思われている同僚です。
郵政民営化については最後まで反対を貫き通し、結局自民党を離党しなければならなかった政治家です。
小泉ブームが吹き荒れる中で、いわゆる刺客候補の挑戦を退け、見事に無所属で厳しい戦いを制した猛者です。
九州男児らしく、気風が良く、侠気に満ちた、私にとっては同志と呼びかけたい、いい仲間です。
勿論、地元では圧倒的な人気があり、後援会の組織も自前のものが育っており、私たちのように風で左右されるような大都市周辺の候補者とは大違いです。
しかし、そのE議員が話題にしたくなるほど、現実には世襲問題は切実な問題になっているようです。
これは薬が効きすぎかな、と思います。
しかし、それでも私は、世襲は制限すべきだと思っております。
別に世襲立候補禁止法案を出そうという話ではありません。
党の内規で、
「国会議員の子弟は、平成21年4月以降に実施される国政選挙において、直前にその親が選出されていた同一の選挙区の公認候補とはしない。」
そう、決めるというだけです。
該当者は2名います。
1名は県会議員としての実績もあり、どうやら地元でも真面目で能力があると評価されている人のようです。
人の顔を思い出しながら個別に議論を始めたら、世襲制限の話はどうにもやりにくくなることは認めます。
困ったなあ、と思いながら、それでも世襲制限を言い立てようと思います。
自民党の刷新のためには、その程度の改革ぐらい出来なければならない。
風通しの良い、政策本位の政党に変えていくためには、有為な人材を受け入れる基盤をまず作らなければならない。
そのための世襲制限である。
いずれは、現職の国会議員は必ず公認する、というルールも変えなければならない。
現職議員へのチャレンジ制、国会議員のリコール制なども導入しなければならない。
あらゆる政治改革の一里塚が世襲制限である。
皆、同じスタートラインから出発すればいいじゃないか。
そう、私は考えております。
いやあ、それにしても、私の周りには実に有能な世襲議員が揃っています。
彼らの顔を思い浮かべたら、世襲制限は次の次から、ということになりそうですね。
いやはや。