今、なぜ道州制か | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

おはようございます。


道州制について沢山のコメントを頂戴しました。

私のアバウトな考えを自民党の道州制推進本部の第三次中間報告を引用して補強いただき、心より感謝致します。


私のブログが今のところ道州制の議論を双方向で深化させる唯一の手段、意見交換の場のようです。


様々な団体が実は道州制の提言を取りまとめております。

余りにも多様な意見が出されているため返って議論の集約が出来ず、大きな国民運動になりきれていない、というのが実情でしょう。

そういう状況の中でも改革の魂を持ち、懸命に改革の炎をかかげ続けているのが道州制推進論者です。


10年先を見据えて、自分たちを鼓舞激励している。

そういうところです。


今の政治状況では道州制を推進する素地が出来ていない、というのは、誰しもが認識しているところです。

平成18年の参議院選挙の前の安倍総理の時代でなければ、この議論は本当には前に進めることが出来ませんでした。

杉浦正健道州制推進本部の本部長代理の情熱と執念がどうにかここまで自民党の議論のを引っ張ってきた、と言って差し支えないでしょう。


しかし、道州制の議論をしなくなると、現在の日本の統治システムの欠陥を根本的に是正するに足る理念を提示することが出来なくなります。

日本の危機は、小手先で解決できるようなものではない。

早晩、革命的な改革を行うしかなくなる。


そういう危機意識の下に、私は道州制を提言しております。


道州制は、中央から出てきた発想ではありません。

むしろ、東京一極集中の弊害を是正し、過度の自由主義、資本の論理の横行を排除して、より落ち着いた社会を作り上げる、というのが道州制の基本的発想です。

道州という大きな地域に日本を区分けし、それぞれの道州が自立的発展を実現できるようにする。

できるだけ国は地方に口を出さず、それぞれの道州が独自の文化、経済を発展させる。

江戸時代の藩のような姿を描いております。


廃藩置県が近代国家の日本を作った。

廃県置州が、中央集権、東京一極集中の弊害を取り除く根本方策だ。

そういう認識です。


地域主権型道州制、ということをPHPの江口氏が主張されていることは、ご存じだと思います。

限りなく連邦制に近い道州制、というのが自民党の道州制推進本部の提案です。

細部の制度設計には色々違いが出てくるでしょうが、基本的方向性は違っていないと思っております。


単なる議論に止まる限り、私たちは、永遠に自分たちの手で自分たちの国を創ることは出来ません。


魅力ある新しい「国の統治システム」を提示できるか。

これこそが、今私たちに問われている大事な問題だと思っております。

皆さんのご意見をお待ちしております。