国会の機能不全の原因はこんなところにもあった | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

昨日はさすがに参った。

風邪気味だったのだろう、頭がボーっとし、悪寒を感じているのに、漫然と衆議院本会議の連絡を会館で待っている。


8時30分から9時頃になるのではないか、ということで、地元で7時から開催される会合にはキャンセルの連絡をし、会館事務所で待機を続けた。

いつまでたっても何の連絡も来ない。

滅多に見ないテレビのチャンネルをあちこちひねってみるが、番組に集中できない。

本を読むのも中途半端。


何でもいいから、早く結論を出そうよ。

そう叫びたくなる。

時計を見れば、11時を過ぎている。

おいおいおい。

本当に今日、これから本会議を開くのかい。


そう思っていたら、テレビのニュースで今日の両院協議会は明日に延期になり、今日の補正予算の成立は明日以降になります、とアナウンサーが話している。


やはり、そうか。

やっぱり騙されてしまったな。

これで、ますます野党のペースだな。

執行部が弱いから、ますます舐められてしまうんだろう。


執行部総退陣!


そうオダを上げてみたが、今回の事態を招いた元凶が籤にあったことが分かった。

両院協議会の議長に民主党の北澤俊美参議院議員が就任し、北澤議長が一方的に両院協議会の延期を宣言したため昨日の両院協議会での結論が出されなかった、ということだ。

私は、当然衆議院の側から両院協議会の議長が選ばれるのものと思っていた。


まさか、両院協議会の議長が籤で選ばれる、抽選で選ばれるなどということは思いもしなかった。

両院協議会の議長が、まあまあ、なあなあの、国対的な手法で本会議の開催を先延ばしにするようなことをしたら、自民党は終わりだ、戦うべきときに戦いの場から逃げ出すような弱虫では、とてもこれからの厳しい局面を乗り越えていくだけの力を発揮することなど出来ない。

どんなことがあっても、今度は、戦いの姿勢を放棄してはダメだ。

どんなに苦しくとも、今は結果を出すことに専心すべきだ。

絶対に、妥協してはならない。


そう、このブログを通じて私は主張してきたつもりだ。

昨日一日の攻防は、私には極めて重大な意味を持つものであった。

それこそ、造反のレッテルを貼られてもいいから、今こそ自分の主張をはっきりと言わなければならない、と思ってきた。


しかし、籤で民主党側が議長を取ってしまったために、結果的に自民党側の意向が無視されてしまった、ということであれば、今の段階で執行部の退陣を迫るのは酷だ。


執行部が戦う姿勢を今日、最後まで示すかどうか、見極めてから、自分の行動を決めよう。

そう、思っている。


それにしても、国会の機能不全が両院協議会の議長の選出方法にもあった、ということを知って、びっくりしている。

日本の統治システムのあちこちが、ガタピシし始めている。