自分でも不思議な気がするが、最近自分の目が開いてきたような気がする。
これまで漠然としか分からなかったことが、よく見えるようになった。
だから頻繁にブログを更新するようになった。
訴えることがなければ、わざわざ国会議員がブログを書くようなことはしない。
勿論どこで、何をしているかを一般に公開するために記録を付けている人もいるが、政治家のブログは自分を一般の国民の前に晒すこと。
不適切な物言いで、人を傷つけるかも知れない。
不用意な発言で、顰蹙を買う結果になるかも知れない。
何でも書いてしまうことで自分の無知や非常識を赤裸々に示してしまうかも知れない。
それでも、今は言わなければならないことが沢山ある。
あらゆる批判を覚悟して、このブログを書いている。
私がこういう心境になったのは、村上正邦氏の存在が大きい。
村上正邦、平野貞夫、筆坂秀世の3人の元参議院議員の対談集「自民党はなぜ潰れないのかー激動する政治の読み方」(幻冬舎新書)を再読して、ここに書かれていることは本当だと確信した。
私がたまたま見聞したことが、ピッタリと、まるでジグソーパズルのように当て嵌まっていく。
まさに謎解きが完成する。
私がはじめて衆議院選挙に当選したとき、村上正邦氏は贈収賄事件の被告として裁判中だった。
現在は、実刑判決が確定して刑務所に服役している。
今、村上氏がどんなことを考えているか直接聞くことは不可能だが、私にとって村上氏は政治の世界での師表の一人である。
そのことをまず認めておかなければならない。
私が今日あるのは、たまたま私の選挙区に村上氏がいたから。
そして、私は、村上氏が刑事被告人になったことを切っ掛けに自立を果たし、その後独自の道を歩んで今日を迎えた。
村上氏は私にとって師表の一人ではあるが、今は反面教師でもある。
その良いところは吸収し、その足らざるところは自分で補っていく。
そう、決意している。
政治の世界で村上氏が果たしてきた役割は大きい。
今でも隠然とした影響力がある。
上記の平野氏、筆坂氏との対談集は、実に見事に日本の政治の深層にあるものを抉り出している。
政治に関心をもたれる方には、是非一読して頂きたい本である。
そんじょそこらのインサイダー物よりも遥かに読み応えがある。
そして、事実が書いてある。