麻生総理は、麻生総理一人の看板で選挙戦を十分戦える、と考えていた節がある。
内閣の顔ぶれが今ひとつだ。
寄せ集めだから、大事なところで足下が乱れる。
麻生内閣の発足当初とは、客観的条件が変わっている。
ここは、チーム麻生の体制の再構築が必要だ。
足下の乱れを早急に取り除く必要がある。
箍を締める。
その言葉が一番今は相応しい。
チーム麻生に今必要なのは、麻生総理に代わって重要政策を決定し、断固としてこれを推進できる人物を登用すること。
イエスマンでは、この局面を乗り切ることは難しいだろう。
勿論、目立ちたがりでは、この役割をこなすことはできない。
凡人を凌駕する知恵の持ち主でなければ、本当に人を信服させることはできない。
そして、何よりも、麻生総理の心意気に共感する者でなければ、麻生総理として大事を託すことができないだろう。
総理の本当の補佐役を指名すること。
これが必要だ。
閣僚であれば、副総理格として処遇し、全ての重要政策の調整の責任者とする。
首相補佐官であれば、官邸のスポークスマンを兼任させ、総理に代わって閣僚の全ての発言をフォローさせる。
いずれにしても、閣内不一致の要因を早急に取り除くことだ。
今のままでは、麻生内閣の足を引っ張る動きが大きくなる。
ひょっとして、泣いて馬謖を斬る、ぐらいの覚悟が必要かも知れない。
ここで閣僚や官僚の人事権を発揮すれば、選挙先送り報道でなんとなく弛みが見え始めた党内に緊張感が戻る。
チーム麻生の強化を冀う。