福田総理が衆議院の解散権を行使するのが筋 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

今朝の新聞各紙は臨時国会が開会され、新しい総理が選出されたら代表質問をした後衆議院を解散すべし、という世論を作ろうとしている。


私には疑問がある。


次の総理を現在の国会議員だけで決めていいのだろうか。

おそらく衆議院と参議院の議決が異なることになるだろう。

衆議院の議決に基づいて総理を指名し、その総理が自分自身も衆議院議員の身分を喪う衆議院の解散を天皇に進達する。

おかしなことだ。


次の内閣を構成する大臣、副大臣、大臣政務官を選んでも、その人達には何らの仕事も与えられない。

せいぜい解散の閣議に参加し、署名するだけ。

選ばれた人は大臣の経験者にはなるが、これでは大臣病の政治家に飴を与えるだけ。


そんなことは止めた方が良い。

私はそう思うが皆さんは如何か。


自民党の総裁選挙、公明党、民主党の代表選挙が間もなく始まる。

いずれも次の総理の候補者となる資格を持った方々だ。

新しい連立の枠組み作り、連立のための政策協議、こうした大事な作業を国民が見守っている中でオープンに進めて貰わなければ困る。


密室の、幹部だけの談合で、これからの日本が歩むべき道筋を作られても困る。

国民の声をしっかり反映する必要がある。

国民投票的な総理大臣の選挙を実現するいい機会である。


参議院で不信任決議を突きつけられたのは、福田総理。

福田総理には、参議院の不信任を理由に国会を解散する大義はあるが、次に選ばれた総理にはどんな大義があるというのか。


解散権の恣意的な行使は慎まなければならない。

選挙に有利だから、相手陣営の準備が整っていないから、などという姑息な理由で解散権を濫用してはならない。


今が国民の信を問うべき時ではあるが、解散権の行使は福田総理の手によってでなければならない。

私は、そう確信している。


さて、どういう展開になるだろうか。