亥年の波乱に満ちた通常国会を振り返って | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

通常国会が幕を閉じた。




12年に一度の亥年(猪)に相応しく、波乱に満ちた国会であったが、この国会で教育再生3法、憲法改正手続法、公務員制度改革法、日本年金機構法、年金時効特例法などの重要法案が次々に成立した。




内閣提出の予算や政府提出法案等125件のうち実に117件が成立しており、成立率は94%近くになっている。


政治家は、できないことは言うべきでない。言った以上は、実現しなければならない。安倍総理は、口癖のようにこのように言ってきたが、まさにそのとおりである。




自民党の国対は、この通常国会を、有言実行の、輝かしい足跡を残した国会である、と位置づけている。


安倍総理の執念がなければ、これだけの成果を上げることはできなかったことを、私たちは率直に認めるべきである。




これだけの重要法案が成立していれば、仮に参議院選挙の結果参議院で与党が過半数割れすることがあっても、国政の運営で行き詰る恐れは少ない。


安倍総理にとっては自分のこれからの政治生命を懸けた賭けであろうが、よくぞここまで凌いできたものだと感嘆する。




久間防衛大臣の後任に小池百合子大臣を登用したことも、どうやら正解だったようである。


女性自衛官の活用が求められている新しい時代を象徴するような清新さが漂ってくる。


防衛省のイメージが大きく変わってくるだろうし、小池大臣の一挙手一投足がこれからもニュースになるだろう。




今や松岡利勝農水大臣の非業の死も、久間防衛大臣の原爆は仕方なかった発言も、国民の最大の関心の的ではない。国民の関心は、実に移ろいやすいものだ。




いよいよ参議院選挙の火蓋が切って落とされる。


自民党に対する逆風が吹き止みそうもない最中の、極めて厳しい選挙であるが、私は、必ず国民は賢明な選択をするはずだ、と信じている。