「気」とは生命エネルギーのことを表しています。運動や代謝などのエネルギーのことを指します。
「電気」って、目に見えないものですよね。例えて言うと家電製品などは、“電気”で動きますが、その電気は目に見えないですよね。でも目に見えないけれども“確か”にあるのです。東洋医学で、“陰陽”でいえば、「陽」に属する体や心を動かす“エネルギー”となります。
「血」はケツと読みます。血といえば、「赤血球?!」とすぐ浮かびますが、それとはもうちょっと意味は広くて、主に“血液”のことですが、「(血液にまつわる)栄養分すべて」という方がいいかも。その「血」は、カラダの全身を巡って隅々の細胞への栄養になり身体を潤してます。
そして、
「水」とは“血液以外の体液”のことを指します。関節液・体液・尿・唾液・リンパ液・涙・胃液・肌の潤いなどもそうです。そうした水分をまとめて「水」と呼んでいます。「津シン」ともいいます。
「気」は目に見えないモノですが、「血」「水(津)」は目に見えるモノで、やや似た働きをします。セットと考えていいかもしれません。「気(陽)」「血・水(陰)」と考えると表裏の関係になります。気血水、どれが不足してもからだは不調になります。
その「氣」は、
ミトコンドリアから得られるエネルギーとも言えます。
そして、
なんらかの原因から、エネルギー不足…つまり「気の低下」が起きてから、細胞一個一個の「元氣」が不足して、その集合体である、カラダが機能低下を起こす。
例えば、
冷え、血流低下、体温低下、ストレス、さまざまな要因となってると考えています。
それよりも、カラダ全体の統制に関係する脳…。
最近は、脳へのストレスが「氣」の低下に関係していると考えています。
どんなにいいお薬使っても、どんなにいい食事、サプリメントを使っても…。
「脳」へのいい刺激が不可欠だと思います。(個人的見解ですが)
腹が減る!
飯を食う!
気持ちが安らぐ!
休みたくなる!
そして動ける!
元氣になれる!
健康な人の健康な状態です!
日々の生活の中で、
気持ちよく動ける!
気持ちよく眠れる!
気持ちよく食べれる!
気持ちよく排便できる!
気持ちよく歌える!
気持ちよく話せる!
気持ちよく読める!
気持ちよく聞ける!
気持ちよく嗅げる!
気持ちよく見える!
気持ちよく考える!
そう、気持ちよくが健康のバロメーターだと思うのです。
自分も腰が痛かったり、膝が痛かったりした時に、「まただ!」「もう嫌だ!」「治るかな?」「このまま治らないんじゃ!」などとネガティヴになりがちでした。
でも、この職業柄…さらに興味がそれらにあったからか、「こうすれば良くなる!」「こう続ければきっとよくなる」「治る!治せる!」というポジティブな考えの裏付けが少なからずあったから、良くなれたと考えています。
この漢方は、これこれこういう効き方で良くする。このサプリメントは、こういう箇所の修復するための材料となる。このクリームは、この成分の筋膜への働きで痛みをほぐす。
そして、一番大事なのは、「痛みは悪い意味ではない!」「痛みには意味がある!」「痛みがあるから“元氣”なんだ」という考えでした。
これも、東洋医学の「不通則痛」の原則について、勉強して得られた自分なりの考えです。
「氣」の復活には、まずは、「痛み」をある程度受け入れること。
カラダからのシグナルを“受け止める”こと。
そして、日々知らず知らずに健康を保っている…保っていたカラダの細胞への感謝を忘れない。
日々カラダの細胞へエネルギーの素となる栄養となる食事への感謝を忘れないこと。
それらの積み重ねが「病が治る」システムの発動へと繋がるのでは、と考えています。
もちろん、考えは様々。
あくまでも、薬屋さんとしての考えです。
人にはそれぞれの考えがあると思いますから。
歳を重ねるこ度に、「老」というものがつきまといます。
「生老病死」は、人生のあり方。
