漆黒の闇深き夜に
愚者は夢を見る
光輝く天使の夢を
その微笑みで闇を照らし
愚者の心を照らしだす
愚者は天使の側に行きたかった
しかし天使は
遠ざかる
追い求めれば
追い求めるほど遠ざかる
やがて光は消えてしまった
漆黒の闇の中
愚者は目を開く
その目にうつるのは
深く閉ざされた闇の世界
そこには何もない
静寂と悲しみが支配する世界
愚者は
天使を見る為
再び目をとじる
夢の続きを求め続ける
儚い夢と知りながら
生きる為
夢の世界を求め続ける
いつまでも いつまでも
覚めない夢を見続ける