人のブログを読んでいると、「素晴らしいな、それに比べて自分はなんでこんなに文章力がないんだろう」って思う。

 

僕は同年代の人々に比べて知識も経験も全然少なくて、能力も低い。

かといって何か一芸に秀でているわけでもない。

 

 

 

かなりネガティブな導入になってしまったけど、

こういうことを思うのは最近、自分自身と向き合っているからだと思う。

 

学生の頃の僕は、ぼんやりと毎日を過ごしてきた。

 

明確な夢や目標はなく、競争心や向上心もなかった。趣味も特になかった。

「趣味は?」とか「将来の夢は?」とか聞かれると毎回その場で思いついたことを答えていた。

 

 

 

これは言い訳みたいになるけど、ぼんやりしていても生きていける環境だったので、その状況から抜け出す言う意識がなかった。

そもそも、ぼんやりしているという自覚すらなかったかもしれない。

 

私立の中学校に入り、エスカレーターで高校に上がり、

クラスメイトがみな大学へ進むから自分も大学へ進んだ。

 

大学でどんな勉強をするのかよく分からないけど、みなが受けているような大学を受験して進学した。

 

就職の時は流石に悩んだけど、一番興味のあった仕事は自分の経歴だと難しそうで、

自分が入れそうな会社の中から選んだ。

 

入社してしばらくはやる気に満ちていたけど、段々と同期に置いていかれ、

仕事もあまりできないけど、とりあえずヘラヘラして毎日を過ごしていた。

 

 

 

しかしそんな毎日を送っていて、ふと「この先何十年もこんな生活を送るのだろうか」と思った。

 

仕事にやりがいはなく、打ち込める趣味もなく、ただただ会社と家を往復する毎日。

こんな生活を何十年も続けるのはしんどいと感じながらも、具体的な行動は起こせずにいた。

 

 

 

一番の転機は25歳の誕生日だと思う。

 

24歳から25歳になるというのは、僕の中で大きな変化だった。

24歳は四捨五入すれば二十歳で、まだまだ学生の延長という気分だった。

 

しかし25歳になれば四捨五入すると30歳で、紛れもない大人である。

25際の誕生日を目前に、僕は焦りを感じた。

 

 

 

そんな中迎えた25歳の誕生日。

僕はこの日に色んな事を感じ、色んな事を考えた。

この日の事は強く印象に残っている。

 

この日僕は、友人と、高円寺にあるカフェへオムライスを食べにきた。

高円寺は、あまり馴染みのない土地だったけれど、人気のお店があるという噂を聞きつけたのと、

好きなドラマのロケ地だという事で憧れがあり、ここへ来た。

 

 

 

その日に高円寺を歩いていて、ふと「ここに住みたい」と思った。

そして、その気持ちに素直になりたいと思った僕は、その日から部屋探しを始めた。

 

同じ日に中野ブロードウェイに行き、某アイドルのグッズを見つけた僕は、

「ライブに行きたい」と思い、その日のうちに公演の日程を調べた。

 

 

 

そう、僕はこの日、未だかつてないほどの行動力を発揮していたのだ。

この日の気持ちがこの日だけで終わらず、今まで続いているからこそ、

僕はいま高円寺に住んでいるし、アイドル現場に通っている。

 

決して住む場所やアイドルだけの話ではない。

 

この日を機に僕は行動力がついたし、自分自身と向き合うようにもなった。

その結果、自分のやりたい事が見えてきて、実現するために行動を起こしいる。

 

 

 

大抵、年初や誕生日に立てた目標は一ヶ月くらいで忘れてしまっていたけれど、

25歳の誕生日に立てた「やりたい事を全力でやる」という目標は今も忘れていないし、

行動に移せていると思う。

 

 

 

25歳は転機の歳だった。

 

25歳はあと一ヶ月くらいだけど、26歳も良い年にしたいな。

 

 

 

2019.3.19  グルクン